すくなくとも『ゲド戦記』より面白い。 上映時間91分とのことだけど、時間を感じさせない密度の濃さだった。
僕は友達と一緒に見たけど、友達曰く、 『登場人物が皆さん熱い』とのこと。 まあ、学生運動やるほどだからなあ。 今の冷めた若者とは違う。 まあ高度成長期の時代ですから。 少しずつ惹かれあっていく海と俊。 自転車に二人で乗ったり、電車で遠くに行ったり、『耳をすませば』『千と千尋の神隠し』を思い出すシーンも。 ところが2人が血を分けた兄妹かもという、何やら昼ドラみたいな展開が出る(劇中でも『安っぽいメロドラマ』なんて言われてたけど。ラストで違うことがわかるが。) このあたりはちと感情移入しにくかったな。 思いを捨てきれず、母親に泣きつくあたりはジーンときたけど。 カルチェラタンを改装しようという思いは、俊への思いがあったんだろうけど・・・。 よくあれだけの人数集められたねえ。 それほど海には人望があったのだろうか・・・。 一応我も我もという集団心理もあったんだろうけど・・・。 カルチェラタンのメンツ、なかなか面白い連中ばかり。 特に哲学研究部のいかつい男が・・・。 ある程度説明不足な面があったのは確か。 主人公の海が毎朝掲げる旗の意味も、愛称『メル』も一瞬唐突過ぎてわからなかった。 後でパンフレットで調べると、旗の意味は『U・W(安全な航行を祈る)』と言う意味であり、『メル』とはフランス語のメール(海)から来ているらしい。 最後にそれぞれの本当の父の知り合いに会い、二人の出生の秘密を知る。 クライマックスとしては地味(エピローグというべきだろうか)だけど、そこに宮崎吾朗がこめたメッセージ、 『死ぬなよ』 が含まれている。 その構図がよかったなあ。 手蔦葵の挿入歌や、『さよならの夏』も雰囲気もり立ててた。 音楽も『ゲド』よりベター。 『一応の青春・恋愛小説』を書いている身の上としては、やっぱりこういう作品を書きたいなあ、とは思う。 『青い鳥』を見たり、『東京ラブストーリー』を見たり、必死ではあるけど、やっぱり自分で恋愛してみた方がいいかねえ。 ただ、自分の性格にコンプレックスがあって、異性とあまり付き合いたくないし、付き合えないとも思っていて・・・。 ちょっと微妙なところです。 とりあえず、『耳をすませば』借りてきます。 今回のおまけ るろうに剣心 MAD『さよならの夏』
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