光秀の末路 ~江・光秀の天下~
順逆無二門      順逆二門無し(間違ったことはしていない )
大道徹心源      大道心源に徹す(すべて心のままにやったこと)
五十五年夢      五十五年の夢(五十五年の夢)
覚来帰一元      覚め来りて 一元に帰す(今覚め、すべて無に還るのだ)


明智光秀の辞世の詩と言われている。
光秀は本能寺の変からわずか11日で敗れ、命を落とすことになる。
今回は主人公補正を受けた江が光秀と会い、光秀の心情を聞くことになる。

本能寺の変のことを聞き、悲嘆にくれる初。驚きつつも平静を保とうとする皆。
それでも江のことを案じるあたり、家族を思いやる気持ちはいつの時代もかわらないのか。
ただ、これだけいつもいつも死人が増えてくると、人間って適応能力ばかりが高いから・・・・。
引越しの時に妙に落ち着いていたのもそのためか?

江がとらえられたのは、本能寺の変の混乱で物盗りをしていた山賊につかまったため。
それで光秀がそれをとらえ、会うことになるんだとか。
いやはや、その可能性は無きにしも非ずだが…。
(新撰組!の第1話でも、近藤と土方、桂小五郎と坂本龍馬が黒船を見に行くシーンがあったなあ)

明智光秀の腹心・斉藤利三。
史実では豪勇無双の武人であったそうだが、どうも今回は江を人質にとろうとして、『逆らえば処刑する』と脅そうとしたり、どうも小物っぽい言動が目立つなあ…。
末娘が、後に江と大奥で対立する春日局になるのだから、伏線ぐらいは出してほしかった。

さて、光秀は律義な人間であったが、どうも人の心をつかむ力は弱かったようだ。
上杉や毛利と和睦し、天皇の許可を得るものの、娘婿の細川忠興からはみはなされ、後の連中も援軍を出さない。
典型的な洞ヶ峠と語り継がれるが、やはりみなみな、信長の威光がいまだに残っていたのであろうか。

かたや秀吉は『信長が生きている』というデマを旅の道中にばらまき、史実では安堵と恩賞をちらつかせて味方を次々と増やしていく。
人は結局自らの利害得失で動くが、信長の威光をちらつかせることで、秀吉が『義によって動く正義の士』であることを宣伝したかったのであろう。
ま、いつの時代の人間も変わらんな。
自分は結局利害得失で動くくせに、『義によって動く正義の士』は必ずいるというロマンを持つ。


今回の見せ場は江が光秀に会い、なぜ信長を殺めたのか、そして光秀の心中を知り、伯父の仇であっても死んでほしくないと言い切ることだったと思う。
光秀は『信長が自分を高く評価していた』ことを初めて知り、そのことを知って後悔。
衝動的な行動であったということがばれたか
「もはや自分は天の命に従って行動していただけなのかも」と言い切る。
ともあれ、これ、完全なる現実逃避じゃ・・・。
これじゃあ、負けるべくして負けたとしか言いようがないような。


ともあれ、この先に平和を夢見ていたことは、まあ信長も光秀も同じだったのだろう。
江の『天下をとったら平和をもたらす約束』を果たせないまま死んでいくことをわびて、光秀は切腹する。

もう一つの辞世の句。
心知らぬ 人は何とも 言はば言へ 身をも惜しまじ 名をも惜しまじ

たとえ人がなんと言おうと、自分は身も名も惜しまない行動をとったということなのだろう。
今回はそれが伝わらなくて残念。

余談だが、個人的にこの句を聞いて思い出すのは、坂本龍馬の句
世の人は 我を何とも 言はば言へ 我がなすことは 我のみぞ知る

龍馬は光秀を尊敬していて、光秀の子孫を自称した。
(坂本家の家紋は明智と同じ桔梗紋)
光秀がそれなりに強い人間だったからこそ、龍馬も尊敬出来たのであろう。

今回のおまけ
NHK大河ドラマ 「江~姫たちの戦国~」2 勝家公とお市の墓所
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テーマ:大河ドラマ 江 - ジャンル:テレビ・ラジオ

【 2011/02/14 01:02 】

| 大河ドラマ 江 ~姫たちの戦国~ 感想(SPIRIT) | コメント(7) | トラックバック(13) |
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コメント
--- 大義名分 ---

こんばんは。トラックバックありがとうごさいました。
作家の堺屋太一が、大義名分になびく心理を、自分がそうなって欲しいと思う願望があり、その方向にみながついて行くと解説していました。信長と敵対していたらまだしも織田の家中なら信長の敵討ちのほうが大義名分が立ちますね。話は変わりますが、家康が豊臣家を滅ぼすのに時間をかけたのは大義名分なしに力だけで滅亡に追い込むと、今度は徳川家が同じ論理で倒されてしまう。そこで家康は我慢強く対応したと思います。出来れば一大名として残って欲しかったでしょうが。これは後々この大河で描かれでしょう。また来ます。
haru * URL [編集] 【 2011/02/14 20:32 】
--- ---

こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
江、観てるんですか!
私も観てます。
秀吉の演技がすごいですよねー。
ちゃっちゃ * URL [編集] 【 2011/02/14 22:23 】
--- ---

haruさん
実は僕、堺屋太一氏が尊敬している作家のひとりなんです。
歴史の事実からあれだけの物語を推測して、それを現代に生かそうとして・・・。

大義名分になびく心理はだれにでもありますよね。
とは言え、人間は自分の利益を正義と思い込みやすいから怖い。

家康は『啼くまで待とう』ですからね。
豊臣家を滅ぼすにも慎重にじわじわと力をそいでいったと。
実際関が原でも、おねや加藤清正などの豊臣恩顧の武将を取りこんでいましたからね。
『三成をつるせ』というのを目的にしていたからさらに味方が集まりやすかったものかと。

ちゃっちゃさんへ
こちらこそ、はじめまして。
今回の大河ドラマは賛否両論みたいですが、どうなることでしょうね。
岸谷五朗が演じる秀吉も案外板についてますよね。(実を言うと『天地人』の笹谷嵩史演じる秀吉が一番はまり役とも思ったり)
SPIRIT(スピリット) * URL [編集] 【 2011/02/15 21:26 】
--- こんばんは♪ ---

コメント、ありがとうございました♪(^^)

>龍馬は光秀を尊敬していて、光秀の子孫を自称した。

そうだったんですか。
光秀の謀反は、勇気がいることだったと思います。
秀吉はうまく利用しましたねよね(^^;)
私も光秀の方が尊敬できると思います♪(^^)
ショコラ * URL [編集] 【 2011/02/16 20:28 】
--- ---

ショコラさんへ

今回の秀吉は多少小物っぽい感じがしますね。
ともあれ、秀吉も光秀も、向上心が強く有能立ったことは確かでしょう。
(光秀のほうが不器用みたいだけど)
SPIRIT(スピリット) * URL [編集] 【 2011/02/16 22:30 】
--- 裏の顔 ---

当時、光秀と信長は信頼関係にありました

各大名の裏で暗躍する派閥を越えた結託があり、表向きは各大名の有数な部下達で彼等は戦国の苦悩をたくさん見て自分の名などより戦国の世をいかに平安な形で終わらせ、出来れば信頼にある大名や部下も無難にとの想いで影で連絡を取り合っていました

光秀もその中にいました

彼等の中では朝廷・武田他大名のバックボーンが取れそうなことから本人が亡くなり影武者になった家康で行くという話が上がっており
当時、名前が上がってきたが非人道的手段を講じて来てしまった信長を敗陣させる案が最有力になって来ました

光秀は考え信長を打ち取ったと見せかけ江達も命は助けて
自らも討たれたよう計画し見せかけ影を潜め比叡山に行き江戸幕府の準備に入ります
この間に多くの智恵者と会話をしています

新たな幕府が始まるという時に比叡山より天海という僧が幕府に入り江戸が始まり影で暗躍した彼等の戦国終焉への想いは成就し
鎖国することで疲弊した国力と文化を取り戻すことにします
天海は今までの同士達の理想や智恵を出来るだけ新幕府体制に込めまた、
何人かの志ある同士も幕府に入りました


信長を討った時に秀吉に追われることになった明智の親類は四国に逃れ
後にこの子孫の坂本龍馬が衰退した幕府を終わらせ新しい日本への道を切り開く一員として登場します

この時、龍馬は新しい日本のビジョンに同士達のアイデアを込めてゆき
新しい日本の中枢に入る同士も多くいました


今、日本政府は衰退していますね・・・・

心知らぬ 人は何とも 言はば言へ 身をも惜しまじ 名をも惜しまじ
光秀

世の人は 我を何とも 言わば言え 我なす事は <span style="background-color:#FFFF00;">我のみぞ知る</span>
龍馬
名無しです * URL [編集] 【 2011/02/19 17:28 】
--- ---

名無しですさん

なるほど、そういう観点もありかもしれませんね。

ただ、僕自身はもっと欲望渦巻く時代が戦国だったと思いますね。
松永久秀のように、正義の基準に乏しく、欲に際限もない。
何度も言うようだけど、人間は自分の利益を正義と思いこみやすいですし。

山崎の合戦の後、光秀の娘婿だった明智秀満から10代目が坂本龍馬だそうです。

現代の政治や社会の混乱は否めませんが、そんななかでもボランティアなど人のために行動したり、オピニオンを積極的に発信することが大事だと僕は思っていますね。
不純な動機であっても、頑張らなくてもいいから(僕の動機だって不純だし)

『やるだけのことはやって、後は心のうちでそっと心配しておればいいではないか。どうせなるようにしかならねえよ(勝海舟)』
SPIRIT(スピリット) * URL [編集] 【 2011/02/20 00:14 】
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