ある程度実験は
子供はその日も忙しかった
線路を書くのに忙しかった
通一杯にどこまでも続く線路を

子供は毎日忙しかった
道はどこまでも続いていたので
白いチョークの二本の線路は
いつまでたっても終点がなかった

子供は毎日忙しかった
その間
愛なしでまた愛ありで
人々は本当の電車を乗り降りした

子供が線路を書いている間
人々は垣根によっかかって
笑っていたまた泣いていた愛なしで愛ありで

そして或る日
子供が電車に轢かれた時
夕陽はまるで終点のように
白いチョークの線路の向こうにかかっていた
谷川俊太郎『子供と線路』


実験器具が壊れ、しばらく修論を書くことに集中せざるを得なくなった。
ともあれ、デスクワークの方がふねこぎやすい.
時間もたっぷりある。
だけどかえって有効に使えない。

小人閑居して不善をなすとはよく言ったもので、ついつい合間に図書館に行ったりしたくなってしまうのである。
今回は太宰治の小説を借りてきた
『パンドラの匣』『トカトントン』『グッド・バイ』などが掲載されている奴である。

やっぱりある程度実験を入れて、その合間に修論を書いた方がはかどる。
時間を有効に使おうという気が起こりやすいからかもしれない。

なにはともあれ、いったん書き終えた。
先生に見せてどんなアドバイスを受けるか。

それでも船をこぐわけにはいかないと、コーヒーを飲む。

『うつむいて
うつむくことで
君は私に問いかける
私が何に命を賭けているのかを
よれよれのレインコートと
ポケットからはみ出したカレーパンと
まっすぐな矢のような魂と
それしか持ってない者の烈しさで
それしか持とうとしない者の気軽さで

うつむくことで
君は自分を主張する
君が何に命を賭けているのかを
そる必要もないまばらな無精ひげと
子供のように細く汚れた首すじと
鉛よりも重い現在と
そんな形に自分で自分を追いつめて
そんな夢に自分で自分を組織して

うつむけば
うつむくことで
君は私に否という
否という君の言葉は聞こえないが
否という君の存在は私に見える

うつむいて
うつむくことで
君は生へと一歩踏み出す
初夏の陽はけやきの老樹にさしていて
初夏の陽は君の頬にも射していて
君はそれには否とはいわない
谷川俊太郎『うつむく青年』


今回のおまけ
森田童子 『ラスト・ワルツ
ドラマ『高校教師』の挿入歌としても使われたこの曲
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【 2011/01/14 00:16 】

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