女は三界に家なし
という。 戦国時代とて例外ではなかった。 その中で女はどのように生きて行ったのか? 『女の戦』とは何か? それが今回の大河ドラマのテーマになるのだろう。 江の母、お市は兄・織田信長の命を受けて、浅井長政に嫁ぐ。 それは同時に、浅井家を内側から変えるということでもあった。 おそらく最初もお市はその気でいたのであろう。 でも実際に近江に行き、浅井長政と触れ合ったことで考えが変わっていった。 尺の問題上、その心理変化がうまく描写できていないことは残念だが、領民に慕われるあけっぴろげの浅井長政に、惹かれるものがあったのは確かだろう。(父は頑迷だったようだが) 浅井が信長の『利用するだけ利用してお払い箱』というやり方についていけなかったのは確かであろう。 半分間者であったお市は、長政について行ったようだが、それだけ長政の愛情が信長に勝っていたということか。 どうも奇妙である。 しかし信長、比叡山を焼き討ちにし、僧俗男女を皆殺しにするという、恐怖を植え付ける行為と、部下たちの才能を最大限に生かし、包囲網を打ち破っていく。 いつの時代も人間は利益と恐怖で動く。 浅井にしてみても、包囲網を敷いた足利義昭にしろ、誤算であったろう。 籠城戦の中で江は誕生する。 戦の鉄の雨の中での出産というのが奇妙だったが。 そして浅井は、妻に三人の娘を頼み、自害する。 29歳。 イマイチ人物像がわからないままだが、まあ穏やかで気のいい人、とでも言っておこうか。 それにしても今回の秀吉はわかりやすい性格だな。 お市に面対するとどぎまぎしたり、信長にのされてうなだれたり。 人たらしともまた違うが、何んとも人間くさい。 それから、茶々(のち淀殿) もう少し気性の激しいイメージがあったが、冒頭では小うるさい初と、奔放な江という二人の妹をまとめる穏やかな女性として描かれていた。 おだやかだが、信念を貫く頑固さも備えているということか。 それは一度子をおろそうとした母への態度によくあらわれていると思う。 さて、 『女の戦』とは何か? ガイドブックでは『生きること』とあったが。 その実は『男の動きを内側から変え、また、子供を育て、自分の意志を伝える』というところにあると思う。 それをどう表現できるか。 三姉妹は美貌であったようで、ある程度夫や子供をかえて行ったのは確かなのだろうが。 どう表現するか? 今回のおまけ 大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」、浅井三姉妹「ゆる」と「生」キャラ
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