来週から始まる大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』
その主人公・江(小督・お江世・崇源院とも表記される。)とはいったい何者なのか ![]() 上の絵が江。 北条政子を尊敬していたという。 両親を失っても立ち直る芯の強さはそこから来たか。 性格は織田信長の血をひいているだけあって、気性が激しく嫉妬深い・・・ というイメージがあり、ために夫の秀忠も頭があがらなかったというが(僕もそういうイメージを持っていた)、作家・永井路子氏によれば、 『姉たちほど美人で機転がきくわけでもないが、どんな運命に出くわしても平然と受け流し、魅力を増していく』 女性だったと言う。 実際は姉たちに比べると資料が少なく、どんな人物であったかははっきりとわかっていないそうな。 それほど印象がない人物だったということか、あるいは女性としてはあくが強すぎたがゆえに作者が閉口して語らなかった・・・ということか。 今回の『江』のテーマの一つが 『どんな運命にあっても敢然と立ち向かい、乗り越えていく女性の物語』 であることを考えると、おそらく後者の人物描写で行くのだろう。 とはいえ、上野樹里はそういうイメージのしないルックスだなあ。 むしろ気性の激しい雰囲気を感じる。 また、徳川家光の弟・忠長を溺愛(忠長の顔が信長に似ていたとか)し、家光に辛く当り、ために乳母の春日局とも対立していたという話は有名である。(忠長を自分で養育していたというのはフィクション) そのためか悪女のイメージも強いが(姉の淀殿も悪女と少し前まで言われていたが)、彼女には彼女なりに、忠長が将たる器にふさわしいと考えていたのだと思う。 家光や忠長を出産し、春日局と対立するのは晩年に近い頃だが、彼らとの対立をどう描くか。 やはり江が「いい人」で、春日局や家光が「悪い人」には描かないでほしい。 天地人といい、龍馬伝といい、最近の大河ドラマは主人公側が善で、敵役が悪だという描写が濃かった。 そうではなく、敵役には敵役なりの『我』があり、『正義』があったのだと思う。 『ドラマ=人間の我力』という観点からみても 彼らには彼らなりの正義がある、という描写の方が面白い。 正義と正義のぶつかり合い。 ドラマ後半のクライマックスになるであろう多くの物語は、そんな感じで描いてほしい。 まして今まで脚光を浴びなかった、江を主人公に描くのだから。 いずれにしても今まであまり脚光を浴びなかった江。 激しい気性の持ち主として描かれるか、おとなしい感じで描かれるかはわからないが、 『運命に翻弄されながら強く生きる女性』 として登場するのだろう。 ふたたび知名度としてはB級の歴史人物だが、楽しみである。 今回のおまけ 今年初の青と赤編 らき☆すた 第11話 『いろんな聖夜の過ごし方』 Lucky Star 11 アップロード者 Oni-Linx. - クラッシック番組や昨日のナイトショー番組をオンラインで。 神八剣伝(しん はっけんでん) 第11話 『ギョウ、復讐を遂げる』
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お江の方ってよくわからん人なんですよね 最近では家光冷遇忠長偏愛説や嫉妬深い性格を否定する研究者も現れたので ますます人物像に靄がかかった感じです(-.-;) 意外とおとなしくて控えめな人だったから史料が少ないのかなあと思っています
森の中 * URL
[編集] 【 2011/01/03 08:40 】
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ご挨拶が遅れました。 新年の挨拶をいただき、どうもありがとうございました。 今年の政治は、悪い方に行くだろうという予感がしますが、それにめげずに、自分たちの行動で、社会に少しでも影響を与えたいと考えています。 今年も宜しくお願いします。
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>森の中さん そうですねえ、知名度としても姉の淀殿に比べれば知られていないわけで。 新しい江像が描けるかどうか、楽しみですね。 >ジャッカルさん 来年のことを言えば鬼が笑うから正直僕はちょっと読めません。 ただ、マスコミもあれだけ消費税増税やTPPを主張している以上、その流れを変えるのはなかなかに難しいかと。 でも、声を上げていくにこしたことはないですね。 僕も感性に従ってやるつもりです。 こちらこそ、今年もよろしくお願いします。 ![]() |
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