秋山真之と稲生季子は、ついに結婚を迎える。
ハイカラ頭で自転車をこぐ姿をみて、改めてつき合おうとする真之。 家を残し子らを残すのが『孝』の美徳とは言え、真之にしてみれば、これからが大事な時だったから、責任は重かろう。 『結婚は人生の墓場』 『結婚は男の権利を半分にし、義務を二倍にする』 という。 でも家族が出来たおかげで、真之は死ねないという思いを持つことが出来たと思う。 まあ、日露戦争を生き延びたとはいえ、兄より早死にするんだが。 それにしても稲生季子、割と人間くさい。 どじょうを切るのが苦手たあねえ。 今でもいなかの縁日でウナギのつかみ取り、たまにやってそうだけど。 あれってぬるぬるするよねえ・・・。 秋山好古はシベリアに向かい、コサック師団の戦闘訓練を目撃する。 後にコサック師団を破るという快挙を成すのだが、『敵を知り己を知れば百戦して危うからず』という言は本当か。 それでも、豪傑・好古は中国ではもちろん、ロシアでも大人気。 たとえ闘うことになっても、お互いを認め合うという素朴な考えが、好古だけでなくコサック師団でも浸透していたからだろう。 さて、いよいよロシアとたもとを分かち、戦う決意をした日本。 親日派のウィッテが解任(しかしポーツマス条約調印で全権大使となる)され、極東への帝国主義が上層部に広まる。 それでも、明治天皇やニコライ2世が開戦拒否の意思を見せていたのが救いといったところか。 結局は下部の手違いによって結局開戦してしまうのだが。 当時としてはロシア革命の嵐の前の静けさ。 結局は士気が上がらずロシアは敗れ、やがてはニコライ自身も銃殺されてしまうわけだが・・・。 結局は戦はどちらにとっても最悪の結果しか招かないということか。 さて、地方で悠々自適の生活を送っていた東郷平八郎は、山本権兵衛に抜擢されて海軍参謀となる。 これが海戦の勝利につながるわけだ。 ゼロから海軍組織を作り上げる点といい、若き東郷を出世させるあたりといい、権兵衛の眼は異常としか言いようがない。 批判と悪罵だってあったろうに。 今の閣僚も人事権があり、官僚人事を決められる権利がある。 やはりベストなリーダーシップを発揮するためには、自分からよく勉強して、何が必要なのかを考えるのが大事かもしれない。 権兵衛のようにはいかなくとも。 今回のおまけ 「坂の上の雲」のまち松山Ⅱ.wmv
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