秋山真之は来たるべき戦争を予感し、教え子に実践演習を行わせる。
この地道な積み重ねが、日露戦争の勝利につながるわけね。 『手習いは坂道に車を押すが如し』という。 僕も論文を読み、修論を書き、その一方で様々な新聞を読んで世の中を知ろうとした。 それでももしかしたら知識は半端かもしれない。 それでも、上を目指すしかない。それこそ、青い天の一朶の雲を見つめながら。 劇中で『無識の指揮官は殺人犯なり』と言われているけれど、 これは薬剤師にも言えること。 好古同様、真之にもお見合い話が持ち上がる。 ともあれ、これから海軍として一働き、というときにお見合いは迷惑だったであろう。 所帯を持つことと軍人の宿命・・・そこは矛盾だが。 ともあれ、高橋是清に勧められた場所で、運命の出会いを果たす。 稲生季子。 後に真之の妻になる。 それにしても石原さとみは男装も意外と似合う。 白拍子も別名『男舞』と呼ばれていたし。 北京にいた好古は、後に中華民国初代総統となる袁世凱と会う。 孫文の言もはぐらかす袁世凱だが、お酒は好きだったらしい。 うろ覚えだが、水滸伝に登場する豪傑も大の酒好きだったような気がする。 その豪快さと、酒好きという点で、好古と袁世凱は気があったということか。 しかし泥酔状態でも双方馬に乗れるとはすごいな・・・。 さて、乃木希典大将は前線を去り、文字通りの晴耕雨読の生活をしていたが、故郷の貧しい人間が、軍人として奉仕するという話を聞き、軍部に戻る決意をする。 それだけ当時の『ロシアへの臥薪嘗胆』が田舎まで浸透していたという事であろうか。 最も日本人は付和雷同しやすいから、熱に浮かされるとすぐさまそれが広まり、そしてすぐに冷めてしまうのだが。 現場の人間に感化される、というのは今もあるかもしれない。 そして、正岡子規。 俳句の弟子に囲まれている時は思いっきり笑い、痛みにもがき苦しんでいる時は思いっきり泣く(鎮痛剤を使っていたという話だが)。 その一方で、『強情で冷淡、配偶者としては不向き』と評した妹・律を自分のそばに置き、こき使いながらも思いやる。 「わしの世界は深い」と言い切る。 喜怒哀楽が豊かで、それでいて愛情深く明るい。体は重い病に冒されていても、心はいつまでも健康だった、という事だろうか。 妹の律も、病と闘いながら句を書く兄を気遣っていた。 幼いころから最後まで、この兄弟には絆があった、という事だろうか。 思いっきり遊び、思いっきり俳句を書き、思いっきり泣き、思いっきり怒り、 そして、思いっきり笑った人生。 やるべきことはやったと言えるその人生は、ドラマでは蛍が子規の家から去っていくという、美しく儚い形で閉めていた。 彼自身がその人生に満足していたかどうかは、わからない。 『痰一斗 糸瓜の水も 間にあはず』 辞世 正岡子規、本名常規、34歳。 今回のおまけ 正岡子規 俳句集Ⅱ 「 坂の上の雲 」より "病と友情と恋"
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--- 坂の上の雲 ---
テレビで見ました。死は辛かったでしょうね。死を知らないので、今はのんきにしていられますし、研究も出来るのだと思います。 それにしても石原さとみさんって可愛い。
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Sammyさん そうですね。 ともあれ、死は誰にでも訪れますからねえ。 死ぬまでにどう生きるか。 僕もまだまだ迷いながら決める日々です。
--- 死 ---
死やがんについて拙ブログに以前かきました。もしご覧になっていらっしゃらなければどうぞ。 http://sammyclickpresswhatislife.blogspot.com/2010/08/what-is-life_2741.html ![]() |
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