高杉、死す ~龍馬伝・さらば高杉晋作~
面白き こともなき世を 面白く

高杉晋作の辞世の句である。

高杉も龍馬も、共にアウトローな雰囲気があり、あまり政治家と言う柄のしない人物。
(高杉は幕末長州の内政に尽力していたようだが、彼よりは井上聞多(のち馨)や山県狂介(のち有朋)、伊藤俊輔(のち博文)と行ったメンツの方が力を発揮していたような気がする。)

そしてそれぞれの役回りを終えた後、大急ぎでこの世を去っていった人物。

そういう人物がもう一人いる。
司馬遼太郎の短編『鬼謀の人』の主人公・村田蔵六(大村益次郎)である。
彼もまた、近代軍備を完成させた後に、歴史的使命を終えて暗殺されていくのであるが、作者司馬は『神秘的でさえある』と結んでいる。
彼に比べて高杉や龍馬の人気が高いのは、やはりこの神秘性のほか、旧来の体制を破壊するというアウトローさであり、カタルシスを求める人間の人気が集まるからだろうか。

さて、土佐藩の庇護下に置かれた亀山社中は、海援隊と名を改め、いろは丸を購入する。
弥太郎の交渉によるものだが、史実ではこの時にやっと龍馬と弥太郎が確実に接したと確認できるらしい。
ともあれ、龍馬に振り回されながらも土佐のために尽力する弥太郎。
うちの家族いわく、「三菱の創始者にしては品がなさすぎる顔」とのこと・・・。
じゃあ、品のある顔で、なおかつ屈折した役を演じられる人間は誰と聞けば、やっぱり佐藤浩市と答えるんだよなァ・・・。


それにしても、ワイルウェフ号と言い、いろは丸と言い、何で海援隊の船ってすぐ沈没するんだか。やっぱり操縦力、ほんとはなかったんじゃないか?

死の床に着く晋作に対して、人はなぜ死ぬのかと問う龍馬。
古今東西の人は死を恐れるから、不老不死にあこがれるものなんだけど。
ともあれ、天の高みから見れば、死ぬ者と生きる者がいて、生命のバランスは保たれているんだよなあ。
人間がそのバランスを崩した例は数知れない。
だが、お龍が言うように、死ぬものが生まれる者に志を渡していくことはできるんだよね。
高杉にも、龍馬にも、その志を継ぐ者がいた。

今回のおまけ
龍馬伝 ー想望ー
武市半平太と岡田以蔵の最期の時に流れた曲
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【 2010/10/11 23:37 】

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