近藤長次郎・切腹。
『無私の心で日本に仕えよ』という志半ばで去るわけだから、どれほど無念であったか。 長州との交渉難航・亀山社中での孤立・・・。 心の隙間がこうじて彼は社中を去り、イギリスに密航しようとするが、悪天候のため失敗。 あげく密航を幕府に感づかれ、責任を取ってはてることになる…。 幕府に詰問されても何も話さずにいてもいいと思うのだが、自信がなかったのかな? 史実によれば、長次郎は密航の際に亀山社中の資金をグラバーに横流しし、それがばれて隊士たちに詰め腹を切らされたらしい。 まあ、どっちが好感が持てるかは人それぞれだけど、僕はこっちの方が良かったと思うね。そのほうが「無私の心で交渉したつもりなのに・・。」という長次郎のうらみがわかるし、それに「外国へ行っていろいろと学んだ方が、結果的には無私の心になる」という流れで密航を企てるという形でもいいと思った。 ともあれ僕に言わせれば『無私の人間』というは言葉の矛盾だと思う。 人間には常に『私』があり、時にそれを『無私の正義』と信じるからこそ人間といえる。 長次郎も社中の中で孤立していく中で、この悪魔のささやきに耳を貸してしまったと僕は思っている。 ともあれ、最後の最後でけじめをつけたのは、やはり武士と言える。 彼もまた以蔵と同じく、幕末に咲いた徒花かもしれない。 P.S.冒頭で隊士たちは写真を取る。 当時はまだ感光力の弱い湿板に写していたのだから、みなさん白粉をぬっていたと思うのだが。 まあ、男連中が全員厚化粧をすると気持ち悪いか。 今回のおまけ 銀魂 パロディ作品 いやあ、笑った笑った
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