大学時代からの同級生で、一緒に大学院に行った親友が院を中退し、実家に帰ることになった。
いつも大河ドラマなどで話が合う人で、気がついたら研究室での人間関係の愚痴を聞いてもらったり、甘えてしまっていた。 自分もその友達の力になれたかどうかわからない。 公務員試験はペーパーは合格、面接と論文を控えているが、いまだに迷いを引きずっている。 公務員になってどうする?ルーチンワークだけして、それで安穏と暮らすのか? 激情家の性分としては、耐えられないように思える。 人に馬鹿にされる位なら、鉄拳制裁を使ってでも恐れられた方が感覚的にはいいし。 平塚より新庄と。 思いだすものがある。 ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』
知能に障害があり、母に捨てられ、皆から馬鹿にされながら生きてきた主人公が、それでも母や皆を友達と思いこんで生きてきた。 それがあるとき、手術で天才になって。さまざまな高度なことを学べるようになった。 しかし精神が知能に追い付かず、また母に捨てられたこと、皆から馬鹿にされていることまでわかってしまい、それに反発したため、馬鹿にしながらも親しく接してきた人たちが遠ざかっていく。 主人公はずっと、孤独にさいなまれることになるのだが・・・。 (聞いた話です。今度実際に読もうと思います) アルジャーノンの主人公は手術に限界があって、結局元に戻ってしまうんだけれども、自分はもうこうなった以上、後戻りはできない気がする。 脆くても鋭い、さながら『日本刀』のように生きれば理想的だろう。 なるようにしかならない運命でも、激情家として人を斬り、世を斬らねば、何のために生きているのか分からなく思える。 今回のおまけ 松任谷由美 Weaver of Love - ORIHIME
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