将を射んとせば先ず馬を射よで、山内容堂は武市の片腕、平井収二郎(+間崎哲馬、弘瀬健太)を処刑する。
ある意味では自分で挑発させて、それをとがめて切腹に追い込む。 したたかな人間らしい。 それとともに収二郎を自白させようとするが、何も言わない収二郎。 それに対する憤りもあったのではあるまいか。 史実によれば、収二郎は上士生まれで、容堂を退けて前藩主に藩主を変えようとしたことが原因らしいが、いずれにしても容堂の逆鱗に触れた、あるいは逆鱗に触れる行動をするよう仕向けたことは事実のよう。 相手を挑発して、それを口実に罰を加えるというのは足利幕府の義満に似ている。 収二郎は『何も悪いことはしていない』が処刑される、いわば『罪なき犠牲者』だと考える加尾と龍馬だけど、見方を変えればそれが正義ではないこともある 実際土佐勤皇党は天誅・斬奸の名のもとに、数多くの人間を暗殺したわけだし。 容堂にしてみれば、改革者であった吉田東洋を暗殺されたことが許せないのであろう。 のちにそのことも明るみに出て、半平太は切腹、岡田以蔵は極刑の打ち首になるのでありますが・・・。 彼らが最期を迎えるのは7月の時。 何を見つけ出していくのやら。 そういう意味では横井小楠がいっていたように、 『人間など、時代の中の一粒の砂にすぎない』 というのは心理かもしれない。 そして坂本龍馬も、横井小楠も、方や倒幕、片や新しい国家社会の構想企画という役目を背負い、そしてどちらも暗殺されていくことになるのですが・・・。 それにしても最近この感想エントリー、『半平太伝』『以蔵伝』っぽくなっているなあ。 龍馬が全然出てこない。 まあ、それだけ印象が薄いという事なんでしょうけど。 今回のおまけ 吉田東洋や以蔵の首がさらされた雁切河原
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