死神の到来 ~天地人感想~
御舘の乱、終結。
この戦い、まさに大きな組織に付きまとう悲劇かも。
小さな家族ならともかく、常に数千の家来を率いる大名だと、『一同皆仲良く』とはいかない。
『トップが後継者を見る目は個人だが、組織の中の後継者は常に多くの側近を抱えた集団』
とは堺屋太一氏の言葉ですが、このドラマの上杉氏もまさにその通り。
家臣たちの期待や欲望がまさにこの事件を引き起こした。
景虎方から戦線離脱者や裏切り者が出てきたと言うのも、まさにその証拠。
まあそれは人情だから、特に応仁の乱以降はめずらしくなかったんだろうな。
武田信玄(父を追放し、長男を殺した)も、織田信長(弟を謀殺)も、伊達政宗(弟を殺害)も、その中でトップに上り詰めたわけだし。

そういう人々の弱さを見抜いたからこそ、後の徳川幕府は長子単独相続制度を作って、自分達もそれを実行したのだろう。
こういう争いが二度と起こらないように。

(江戸時代に入ってからも、伊達騒動などの家督争いはおきているが。)

今回は直江兼続、あんま出番がなかったねえ。

上杉景虎も華姫も、自分の息子がいなくなって、人を信じる気持ちも、生命力もなくなっていたのかも。
だからこそ徹底抗戦も出来なくなっていたのだろうな。
公式ガイドブックでは、道満丸は生きていて、それを知りながら2人とも自害するんだけど,それでは感情移入がしにくいから変えたんだろうな。
(他にガイドブックでは、遠山が少し弱気に描かれていたが。)
まあ、それならラストのシーンは、家族3人で去っていって欲しかったけど。

しかし景虎の家臣である遠山、景虎の下を去る時に含み笑いをしていたけど、遠山が道満丸を殺したと見ていいな。北条まで殺したとなれば、本当に食えない男である。
おそらく彼の頭の中には、景虎を飾り物に自分が実権を握る、という構想があったんだろうな。
日本の歴史の中ではよくあるパターンだが。
(天皇がいながら摂政・関白が中央を動かす。律令体制をそのままに幕府が出来る。将軍がいながら執権が実権を持つなどなど。)
最初に直江兼続たちにちょっかいを出したところも考慮に入れると、
遠山こそ、御舘の乱の影の支配者であり、死神と言っていいかもしれない。

遠山も兼続も、同じ主君のナンバー2なんだけれど、兼続との大きな違いはここにあるような気がする。
兼続はあくまでもサポート役に徹しようとしているのに対して、遠山は実権を握ろうとする。
日本史ではこのタイプがほとんどだけに、例外の兼続(秀吉の弟・秀長も)が稀有な人材であるのがわかる。

ただ引っかかるのは、道満丸を殺したあと、ずっと景虎に徹底抗戦を唱えていたこと。
最初から裏切るのならば、暗殺後すぐに離脱して実家に帰ってもいいはずなのに・・・。(景勝側に寝返ることは出来ないが。)
主君の子供の暗殺はつき上げとしてはちょっと普通じゃないような。

この12年後に北条家も秀吉によって滅ぼされるんだけれど、その時遠山は再登場して欲しい。
さまざまな知略を駆使しつつ、最後は自分の策にはまって死ぬと言う終わり方だと、悪漢ドラマとしては面白いんだけど。

さて、来週は武田の娘との婚約。
菊姫はなかなかしたたかな娘だけど、どんな騒動を巻き起こすやら。

今回のおまけ
天地人関連の動画で、適当なのが見当たらん・・・。
仕方ない、今日は喪に服すと言うことでこの動画を。
悲劇物はあまり好きじゃないんだけど。

まんが日本昔ばなし『キジも鳴かずば』
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【 2009/04/18 17:09 】

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