いつの時代も有名になると、批判やら揚げ足取りやらが来るのでしょうな。 ゴー宣も第6巻に入ると、さまざまな批判を受けるようになります。(週刊文春や週刊現代・サンデー毎日等。合計すると310万部ぐらい) 裏を返すとそれだけ有名になったと言うことでしょうか。自分はカリスマを自称しているし。 ![]() 第6巻ではすが秀実氏(当時は絓秀実氏)と永尾カルビ 氏に再反論を行っています。 ![]() すが秀美氏にも『小難しい』と批判しているのですが、それ以上に『チンカス』『アマチュアの匂う半端なプロ』と批判されているのが永尾カルビ氏。 永尾氏も 『小林氏のノー天気な痴呆顔をみるにつけ』 『たかが漫画なのに、「日本を変えてやる」というとは、猛暑も罪なもんだ。 1人市民運動は飽きたから、もういいよ。』 などと書いています。 小林氏どころか読者やブレーンにとってもこの批評はボロクソで、 『話にならない、へそ曲がりの駄文を商売にするクチ』(部落解放同盟代表・みなみあめん坊氏) 『まんまイソップ物語の「狐とブドウの話」 (注:手の届かないブドウに対して狐が「あれはすっぱいから食べないんだ」と言った話。)』 『凡人なら凡人らしく、他人を認める能力を身に着けろ。』 と言われる体たらく。 同じことは『サンデー毎日』でやくみつる氏も言っているようですが、こちらはあまり批判されていません。 当時同じ『SPA!』に書いていたと言うこともあるでしょうが、 やくみつる氏が書き出しでl、 「今、週刊『SPA!』の小林よしのり先生の『ゴーマニズム宣言』が売りで、部数も順調に伸びていると聞き及んでおります。(中略) ところが最近、その小林先生に対して、 『最初はよかったけど、単なるゴーマン野郎になってきた』とか、 『「ゴー宣」が売れてきて勘違いしているのでは?』とか、 その手の悪口を耳にいたします。 何しろ小林先生は『SPA!』を背負って立っているのですから、頑張っていただきたいと心配している次第です。(以下略)」 と、言葉を慎重に選んでいるのに対して 永尾カルビ氏は 『ほどよく、叩きごろである。 見ごろ食べごろ笑いごろと言ったのはキャンディーズだが、 小林よしのりは今が見ごろ食べごろ叩きごろである。(以下略)』 と、書き出しからしてがからかい半分。 逆を言えば、 『中途半端な覚悟で人をからかうと手痛いしっぺ返しにあう』ということでしょうな。 まあ小林氏自身、「耐え抜けば松田聖子やビートたけしのように、その人の価値観が不動になる」と言っていたが、小林氏はどうだったか。 小林氏も歴史問題ではこんな『茶々丸』っぽくなってるし。 ![]() ちぐはぐな内閣 ![]() 政策でも理念でも水と油の社会党(現社民党)と自民党。 55年体制からこっち、与野党としてずっと対立してきましたが、この2つが連立を組んだことがありました。 村山内閣・橋本内閣のこと。 これを皮肉ったのが、『政界花いちもんめ』 小林氏は自民党でも社会党でもそれなりの力のある人間には、インタビューしたり、持ち上げたりしているんですけれどもねえ・・・。(石原慎太郎氏や小森龍邦氏など) 『民主主義は妥協の産物(金丸信)』とはもうせ、政策ないがしろにして連立を組むのはどうかと、ということでしょうな。 当時は『庶民に優しい人』『金持ちに優しい人』も 小林氏、どちらも受け入れているみたいですし。 ・これって開き直り? ![]() 今もこの当時も(噂の真相等) 「小林氏がかっこよく描かれすぎ」 という批判は多かったらしいが、佐川一政氏との対談で 佐川氏の似顔がひどいと言う批判を受けたのをきっかけに 「人は自分の顔には大なり小なりナルシズムがあるんや。 わしもナルシスト、あんたもナルシスト、みんなナルシスト。 この漫画に出たものは選ばれた者だから自慢しろ!」7 と、開き直った発現をした話。 ![]() 上が似顔なのですが、それほどひどいとも思えないなあ・・・。 聖人列伝の故・渡辺美智雄氏(渡辺喜美氏の父)もひどい顔だし。 ![]() まあ、時が経つに連れてそれはどんどんひどくなってきた気もしますが。 もともと、 『主人公は親しみやすく、(カッコイイ・可愛い) 脇役は思い切り個性を強く』 というのは、漫画の常套手段なんですけどね。 この当時は、綺麗に描かれている人も不細工に描かれている人も、それなりに個性があった。 それがどんどん薄れ、単純な『いい奴と悪い奴』に分化してきているんですよね。 加えてゴー宣のテーマもどんどんマニアックになってきていますし。 それが没落の原因のひとつかも。 ・左派的な面も、封建的な面もあり。 ミスコン反対運動批判では、小林氏の封建的なところも見つけられます。 ついでに、ミスコン反対物差し音頭もこき下ろしてますが。 ![]() ・・・この音頭には僕もあきれた。別に本人達が楽しめればいいじゃないか。 小林氏はおじいちゃん子で、祖父が封建的だったからこそ、こういう一面もあるんだろうな。 (父は星一徹のようなタイプがすき、とも言っているし。) 封建的な面と民主的な面を両方持つ小林氏のバランスが、当時としてはうかがえます。 今回のおまけ おぼっちゃまくん 『歌ってゴメンなサイン』
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