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堺屋太一と『歴史から学ぶ』ということ
『故きを温めて新しきを知る、もって師となるべし』孔子
歴史は繰り返す』クルティウス=ルーフス
歴史の要素の1つ、人間の本性はさほど急激に変わることはない。』堺屋太一


うろ覚えですが、少し前の毎日新聞のコラムは、『歴史に関する研究』と言うタイトルでした。
そのなかで、『田中角栄の研究』が最近ちょっと盛んであると言うことです。
よかれ悪しかれ後々まで影響を残した人物として、雑誌『SAPIO』や『たけしのTVタックル』で特集されたりしているそう。
そういえば、朝日新聞は現代を1920年代の世界大恐慌時代と比較していました。

どのような形であれ、過去を学びつつ現代に生かす、と言うのはよいこと。
そして、面白いことでもあると思います。

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僕が歴史に興味を持ったのは、『まんが日本史』を見てからですが、
それ以来、『堂々日本史』や『少年少女日本の歴史』『人物日本史』など、歴史関連のテレビや漫画は一通り見てきました。
ただその頃は、歴史から学ぶと言うよりは、『歴史を学ぶことそのものが面白い』と言う感じでしたね。

転機が訪れたのは小学6年生の時、父に堺屋太一の『歴史からの発想 -停滞と拘束からいかに脱するか』をもらってから。
歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫)歴史からの発想―停滞と拘束からいかに脱するか (日経ビジネス人文庫)
(2004/03/02)
堺屋 太一

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子供だった僕でも非常にわかりやすく、さくさく読むことが出来ました。
しかも戦国時代やチンギスハンの世界統治を、『雑草的人間・「勝てる組織」・切れ者の人間学・万古不変の知恵』といった、現代的なテーマで語っていく姿は見事としか言いようがなかったです。
僕はたちまち彼を、『尊敬する作家の1人』にしてしまいました。

次に読んだのが『組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか 』
組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
(1996/01)
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『歴史からの発想』の『勝てる組織論』からまた一歩進んでおり、歴史を組織学的な見方で学びながら、組織とはどうあるべきか、と言うのをしかも理想を示しながら説明されており、またまた感動。
・組織には
構成員の心地よさを追及する『共同体(家族・社交クラブなど)』と
外部目的を達成する『機能体(企業など)』があるということ。


・組織の死に至る病は4つ
『成功体験への埋没』(豊臣秀吉の朝鮮出兵からケーススタディ)
『機能体の共同体化』(大日本帝国陸海軍からのケーススタディ)
『環境への過剰適応』(日本石炭産業からのケーススタディ)
そして『徹底した機能体化』(織田信長からのケーススタディ)


・徳川幕府は
有能なものには『高い役職』を与え、
功績あるものには『高い禄高』を与え、
家柄が高いものには『高い位』を与えた。
さらに彼らを御互いに縁組させることで、お互いの足りない部分をフォローした。
このヒューマンウェアの使い分けが、300年の安定政権をもたらした。


これは今も、知識として頭の片隅にとどめておいています。



そういえば、ゴー宣分析も歴史研究のうちとしてやっていたんですよね。
読んでいて感じたのですが、少なくとも初期のゴー宣は終始、
『大衆に届く言葉を捜していた』
ような気がする。

『国民が愚民なのは当たり前じゃ!知識人は愚民に分かりやすい言葉でしゃべれ!!(第1巻)』
『大衆に届く言葉を模索する知識人なら、こちらから教えを乞おう!(第4巻)』
『知識人・文化人が大衆に届く言葉探しを怠ってきたから、やばいことにわしの方に信頼が集まってしまう。(第6巻)』
『技術の上に念を乗せろ!届く言葉が人を動かす!(第7巻)』


そして彼自身も、ギャグ漫画から思想書へと舵を切る中で、大衆に言葉が届くよう策を練っていたように思える。
雨宮処凛さんが『社会問題をわかりやすく語っていた(『右翼と左翼はどう違う?』から)』というあたり、それは成功していたんでしょうね。

そのわけは少なくとも2つ
・『自分の意見をワンフレーズ(ないし数フレーズ)でまとめ上げ、最後にドカンとぶちまける』
・『漫画の特性を生かし、なるべく物語調に話を進めていく』

前者は特に強力だと思います。
自分の言葉を派手に、しかも短い言葉で語ると、読者にも印象深いし、しかもわかりやすい。
お笑い界でも同じことで、エドはるみや小島よしおなどのピン芸人が流行りやすいのは、わかりやすく印象深いからでしょう。



ニュートンや湯川秀樹の大発見までのプロセス
そこからも学べるものはあります。

湯川秀樹は奥さんの看病をしていたときに中間子の理論を思いついた。
ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を思いついた。


そこから学べるのは『考え続けてれば、思わぬときに必ずひらめきがある』ということでしょうな。
院に進む上でも『ひとつのことをじっくり考える』事は大事かも。

どんなことであれ、過去を学ぶことは大事だと思いますね。
それを次のことに生かすと言う点でも。
そして面白い。
これからも、このポリシーは貫いて行きたいと思う。


P.S.
最近、堺屋太一氏がどんな活動をしているのか聞かなかったのですが、
地方紙によると、『道州制を考える会』に顔を出したとのこと。
また最近、最新作『大激震』と言う本を出したそうな。
見てみよっと。
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(2008/12/10)
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今回のおまけ
「織田信長」本能寺の黒幕は誰か1/5
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テーマ:歴史大河ロマン - ジャンル:小説・文学

【 2008/12/29 22:22 】

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