1ヶ月の休載を経て、再び載ったエンバーミング。
和月伸宏先生、もう漫画家としての体力がもうないんじゃ・・・・。 最後の防衛線を渡りきったジョンと、タイガーリリィの交戦が始まる。 感覚と身軽さとで茨の十字をかわすリリィ。 そこに意外な人の手助けが入る。 Dr.リヒターである。 Dr.リヒターは、傷を負ったエルムを修理してやるとジョンたちに持ちかけ、一方でリリィの眠っていた真実の記憶を呼び起こし、彼女を動揺させる。 「自分の家族は妻(劇中に登場していないけれど、44話で登場した培養液の中の女性が彼女? ザ・ワンの花嫁にも思えたけど)と子だけ、人造人間は作品に過ぎない。」 と言い切るDr.リヒター。 エルムもリリィも彼にとっては『作品』なんだろうけど、エルムの命を優先させたのは、やはりアシュヒトの親としての情なのだろうか。 リリィは覚醒時、死体卿に拾われ、稲妻の兄弟のNo.2といわれて彼に心酔し、10年間彼に仕えた・・・。 というのは死体卿が行った光彩点滅催眠によって作られた偽の記憶で、本当は彼女を含むDr.ピーベリーの関連する事業が全て破棄され、死体卿がDr.リヒターと再会する1年前まで彼女は目覚めなかったと。 ・・・あれ、リリィが初登場した際にはピーベリーのことを覚えていないといっていたよね。 あれも偽の記憶だったのだろうか。 おそらく5年前の究極体反乱のことも記憶にないはず。それも死体卿が催眠で記憶を植えつけたと思われるが。 脳神経を改造する技術に長けていたピーベリーに作られたリリィは、ヒューリーと同じく生前の記憶が、実は残っていたとか。 とはいえそれもちょっと強引な気が・・・。 時系列を整理すると、 10年前・・・ザ・ワン覚醒。 ピーベリー追放。 ジョンが機能特化型人造人間6として再創造。 ジョンの起動暴走・エルム死亡。 エルム、機能特化型人造人間7として創造。 5年前・・・トート=シャッテン(死体卿)、人造人間に。(このときに機能特化型8として創造されたものと思われる。) Dr.リヒターの究極体反乱。ポーラールートの生活機能全崩壊。 混乱する頭の中で、最後の力を振り絞り、死体卿に受けた光彩点滅催眠をジョンに放つリリィ。 しかしそれは効かず、そして第3の目を抜き取られた・・・・。(あれ、人造人間の急所は電極ボルトだよね。) 考えてみればジョンの右目は機能を発揮していない上に、動揺しっぱなしの状態だったからね。 サブタイトルの『Dead body and tears(死体と涙)』の涙とはこのことを言っていたのか。 でもそれでも、リリィは全てを否定する気にはなれなかった。 たとえ死体卿に迎え入れられ、稲妻の兄弟のNo.2と言われたことが幻にせよ、記憶が偽物にせよ、そうと信じて感じた幸せと、それによって務めた忠誠と働きは真実であったのかもしれない。 『おっしゃるとおり、言葉に形はござらぬ。伝承の真偽を明かす物は、形あるこの刀でござる。 しかし、形なき言葉には、信ずるものの心がこもっており申す。 よしんば刀が偽物にせよ、伝承が嘘にせよ、そうと信じて勤め努めた祖宗の心に勝る真実はござりますまい。 その努力精進さえも過ちと断ずる勇気を、拙者は持ちませぬ。』 浅田次郎作『憑神』
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先月は予告なく休載だった『エンバーミング』、今月号は載ってましたね♪
ということで…
10日遅れになってしまいましたが、今月の『エンバ』感想です(^^;) たらさいと【 2013/12/14 22:50 】
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