ゆくぞーっ!!
イーチ、 ニー、 サーン、 ダーッ!!! てなわけで、見よう見ようと思いつつ見れなかった『アントキノイノチ』感想。(全然違うよ。 まあ原田泰造もオファーをもらったとき、「ついに俺もプロレス映画出演か」と思ったとか。) 躁鬱病の青年が主人公というあたりは、『ツレがうつになりまして』に似ているけど、 展開は結構暗い。 いじめを受けていた生徒を助けられず、自殺を止められなかったり。 その友達や自分をいじめていた人間を、殺そうと思って殺せなかったり。 その時の経験が躁うつ病を作ったみたいだけど。(吃音は生まれつきらしい。) とはいえ岡田将生、どもりがうまいなあ。 彼に惹かれていく久保田ゆき(榮倉奈々)も、高校時代にレイプされたという辛い過去を持っていた。 周囲の無理解がさらに自分自身を追い詰めていたようだけど。 やはり辛い過去を持っている者どうし、お互いに惹かれあうんだろうなあ。 そして主人公・杏平の成長させてくれる遺品回収業。 最初は死体が腐敗して蛆がたかっていたり、食物にゴキブリが集まっていたりとかなり生々しい描写も多かったけれど、遺品を調べ、関わりのある人と接していくうちに、人が生きていくのは人と人とのつながりだということを理解する。 彼もまた、最後に救えなかった友達の命、助けてしまったいじめっ子の命があるからこそ、そして久保田ゆきに気遣ってもらったからこそ、今の自分があるということを理解したわけね。 まさに『あの時の命』が自分を作ったというわけだ。 (劇中で「プロレスの人みたい」というセリフがあったが。クライマックスの「元気ですかぁー!!」はアントニオ猪木の言葉だけど、まさに今を苦しみながら、人とのつながりの中で生き抜いている人たちに向けられた言葉だね。) 最後にゆきが死んじゃうのは切なかった。 ツレうつみたいに見て元気にはなれないけど、印象深い映画でした。 今回のおまけ アントニオ猪木「1、2、3、ダーッ!」
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