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足利義昭、石山本願寺と手を結び、幕府再興の名目で襲撃した毛利軍。 将軍と、一向宗という権威が重なれば、待ちの姿勢であっても鬼に金棒か。 毛利に攻められて文句を垂れる小寺政職。 言いようがまさに株式評論家ですなあ。
毛利に一向宗が加わり多勢に無勢という状況で、母里太兵衛は1000人敵を滅ぼし、残る皆は4人ずつ倒せばいいと豪語する。 剛毅なもんだ。 一方で栗山善助は間者として毛利家の様子を見る。 肩を並べると、フランケンシュタインとせむし男みたいなのだが。 いいコンビ。
別所家は中立ということで様子を見守る。 結局援軍もなく、いかんせんというところで官兵衛があらたなる作戦を出す。 女たちは小袖を用意して旗を作り、さらに戦闘力が低い老人たちまで用意して敵が多いように見せかける。 おまけに夜明け前の夜討ちと来たのだから、油断していた毛利たちはついに退却を決意。 うまく欺きましたな。 ほんと、一か八かの賭けでしたわ。 官兵衛をうまくサポートする職隆がすごい。
家に戻り、自分の恐怖を吐露する官兵衛。 やはり軍師とは言え人間か。
足利義昭はやはり株式評論家みたいなことを言っているが、隆景は次の手を打っていると話す。 毛利三兄弟の中で『柳』に例えられる小早川隆景。 強い敵にはあえて戦を挑まず、計略を巡らして相手を制する。(風に従い風を制す) まさにブレーンとしてはなかなかだが、彼の死後、毛利輝元は苦労することになるらしい。
信長は官兵衛を褒める一方、次に向けて気を引き締める信長。 やはり異端児だけはある。
さて、一向宗側について負傷した侍女を再び仕えさせる 人を活かす思想はこの時から付けられたものか。
そして秀吉は、妻のおねに浮気を責められる。 おねが安土城に行ったというのはフィクションだが、信長がおねに直々に手紙を送ったのは事実で、この時に秀吉を『禿鼠』と呼んでいるのも事実。 もっとも秀吉自身、100人以上側妻を囲いながら子供に全く恵まれなかったのも事実で(『大仏の 功徳もあれや 槍かたな 釘かすがいは 子宝めぐむ』・・・。)、封建時代としては致命的な弱点を持っていた。 女好きでなくとも、自分の家を考えるなら他の女に手を出すのも当然だろう。 (ちなみに徳川家康は15人妾を囲っている上に、精力増強のため海狗腎(オットセイのペニス)を飲んでいたとか。)
小早川の水軍に織田の大群は敗北する。 さて、どうする?
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クロードのもとで相変わらずヒットマンとしての訓練をしながら、鶫誠士郎は皆に女であることを明かす。 千棘と楽が恋人同士であることを懸念して常につきまとうという。 これ結構百合ネタに使われそうだなあ。
そんな折、買い物の帰りに靴擦れをして、楽におぶわれる鶫。 それで楽への恋心が芽生える(しかも初恋)だが、本人は認めたくないようで。 楽に声をかけられた時のあのオーバーアクトwww
一方で千棘も、鶫との会話から自分の初恋を思い出す。 しかし擬似恋人とはいえ、楽とスムーズに話しているのはなぜだ。 幼少の頃の『彼』とはかなり仲が良かったようで、 野犬に襲われた時や穴に落っこったときは彼に助けてもらったりと、仲が良かったらしい。
そしてお別れの時は『鍵と鍵穴』の約束をしていたと。 小野寺小咲の時と同じだけど、この偶然は一体・・・。 (ツッコミは作者にするべきか。)
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本物のエルムは10年前に死んだ状態でずっと保管され、人造人間のエルムはほかの未成年の死体を集めて作ったキメラ型人造人間。イレギュラーにして完成度も低い。 そんな中、人造人間エルム(以下『7(ズィーベン)』)が目覚め、人間のエルムと対面する。 子供のように無邪気でアホの子である7は、寝ているあいだずっと人間のエルムと話していたという。 人間のエルムは、やはりアシュヒトと会いたがっていたらしい。 アシュヒト自身が人間のエルムと会いたがっている以上は自分の負け、と自分の役割を終えたとさとる7。 泣きながら言う姿がなんとも健気。
ゲバルトもまたお役御免と7を破壊しようとするが・・・。 アシュヒトは感じ取っていた。 虚無から作られた7は人格も記憶も最初からなかったけど、アシュヒトとの10年間の付き合いが、アホだけど、純粋で元気な性格に育て上げたこと。 そして今の自分には、7が良き相棒で恋人であり、10年前のエルムを受け入れる余地がないということを悟る。 そしてアシュヒトの決断は・・・
装置の破壊!!
それによって、ダリアもエルムも消滅していく。 それは彼にとって、過去との決別でもあったわけね。 あくまで彼は7と共に生きていくと。 でもそうなるとヒューリーとの約束はどうなるのかということになるな。 ヒューリーは『7は最後に殺す』と言っていたけど、もう死人蘇生は不可能と分かったわけだし。 彼と直接対決ということになるのだろうか。 しかしピーベリーの立場がないなあ。彼女がいなくてもほかの人がゲバルトに復習しているわけで。
一方、ゲバルトもエデンの崩壊で揺らぐ・・・と思いきや、 自分なりの力でエデンを作り出そうとする彼。 まずはアシュヒトに襲い掛かるわけだけど、ひょっとして人造人間にするつもりか? まさに『人造人間に関わるのは悪人か狂人のどちらか』というわけか。
ジョン=ドゥやアバーライン・死体卿の出番がないけど、もしかしてゴタゴタしてる?
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竹中半兵衛に謁見する官兵衛。 あこがれの軍師に会えたと見えて、感慨はいかばかりであったか。 最も飄々としている半兵衛は、小寺を屈服させて謁見させよと言ってくる。 ある意味使えるか使えないか、死活問題といえる。
小寺は赤松や別所が一緒に謁見してくれるなら、謁見すると言ってくる。 ある意味二重の『試される』かも。 家老の責務は重い。
別所長治といえば、のちの中国大返しの時に責任者として切腹する人間であるが。 自らをむなしくして叔父の傀儡となっているという点では、毛利輝元に似ているか。 でも赤松と共に結局説得で信長に謁見させるという見事さ。
ところが、優柔不断な小寺はなかなか上京しない。 子供が不安なうえに、播磨から出たことがないと駄々っ子のように言い出す始末。
小寺政職の逡巡を吹き飛ばしたのは、荒木村重の大軍であった。 逆らえば滅ぶという武力行使。 もっともこれは、官兵衛の情報活動によって竹中半兵衛が動いたからということらしい。 成り上がりの荒木村重が手助けしてくれたということは、官兵衛も心安らいだだろう。 村重の話によれば、石山一向宗がまた蜂起したという話。 自分は秀吉のように立ちまわれないから、戦で地道に手柄を立てるしかないという村重。 冷酷な出世主義者といわれている彼だが、ある意味この劣等感が、のちに村重を反乱へ駆り立てる要因になるのだろうか。
そして信長に謁見する小寺職隆。 えらくどもって声が出ず、信長にあきれられる大失態。
そして一向宗と激突するなかで、黒田家の女中の中でも暇を出すものが出てくる。 宗教の力というのはかなり強いものか。 こうして織田と本願寺の4年にわたる戦いが繰り広げられるわけなのですが・・・。 その中で毛利も(水軍といえば小早川家か)襲来してくる始末。 あれ、基本的に待ちの姿勢じゃなかったっけ?
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ヒットマン・鶫誠士郎初登場の回。 思い込み激しいのは小野寺春と同じか。 クロードが拾ったヒットマンで、銃火器の名手・・・。 原作でも思うがなんでピストルやらバズーカやら携帯してるんだ、銃刀法違反だろ・・・。
一条楽に桐咲千棘が守れる力があるかどうか決闘を申し込む。 演出も相変わらず大袈裟。 修羅場ってる中に無数の泡の演出。 その中で困惑する千棘も千棘らしいというか。
決闘の中で鶫は楽に、『千棘は鶫が思っているより強い、鶫は千棘を理解していない』と言い切る楽。 まあ確かに、経験者と命令を受けて久々に会う人とは相手の観察眼が違うがな。 結局鶫は、自分が千棘を理解しなかったと負けを認め、2人を見守っていく道を選ぶのですが…。
その時に千棘からもらったリボンは気に行っても、男装はやめないわけね。 まあ男装の麗人が好きな人も多いわけだけど。
しかし今回、小野寺小咲の出番はなし?
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