ついに信長にあいまみえた官兵衛。
毛利攻めを細かく分析して攻めると言い切る彼。 随分な自信である。 そうした彼に、信長は名刀を突きつけ、彼に任せると言い切った。 一方で秀吉も、官兵衛の毛利攻めをするよう任せられる。 『坂の上のサインボード』坂の上のヒゲオヤジさんが指摘しているように、近年の秀吉はダーティに描かれることが多く(調略や懐柔などの寝技が多いためか)、この軍師勘兵衛でも例外ではないと思うが、陽気さが健在なのは○。 落ち着きのない態度でありながら、笑顔で官兵衛を接客するのは流石というべきか。 楽市楽座で重工業が発達する中でも、物取り等が横行する町並み。 捕らえた人を見せしめに斬首するのではなく、更生する道を探る。 官兵衛がそうした人道主義者とはちと思えぬが、人を有効に使える頭のきれがあったのは確かだろう。 さて、兄弟のように育ち、剣の稽古をする松寿丸と又兵衛。 又兵衛が『松寿丸は弱い』『女は弱い』と舐めて掛かってるいるのを指摘する光。 後に大坂の陣で剣豪として活躍する又兵衛も、幼い頃からの鍛えがあったからこそ、強くなれたというべきか。 それにしても今回はホームドラマ的なものが多いなあ。 秀吉が好色・女好き・派手好きであったのも事実 夜の遊郭で派手に女遊びをし、妻のおねに責め立てられる。 不機嫌なおねをうまくごまかし、姫路のものを渡して機嫌を治す。 聡明とよく知られているおねだけどね。 一方の小寺職隆は、優柔不断な性格が災いして、毛利についたほうがよかったのではないかという始末。 結局それを翻して織田につくと行ったり、どうも背腹が定まらない。 櫛橋左京進も呆れているようで。 再び宴会芸に走り、是非とも秀吉に使えて欲しいと言ってくる。 栗山が、自分のことにしか官兵衛は従わないと言ってくると、今度は栗山に使えると言ってくる。 随分と丁寧な物腰のこと。 この話では幼いころ秀吉は針売りをしていたという話だが、史実では本当のところはわからない。 でもまあそれがあったからこそ、腰を低くできるかもしれぬ。 相手を不快にさせずに自分をさらけ出せるというのは一種の才能か。 毛利は京都から追放された足利義昭を抱き込み、さらに周りの人々をしたがえようとする。 一方で官兵衛の予想はあたっていたらしく、日和見主義を決め込んでいる人もいた。 それを竹中半兵衛に見込まれたようです・・・。 |
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