西南戦争が終わり、世の中の不満は武力ではなく言論でという風潮になりかけていたこの頃。
同志社女学校の生徒たちの間ではやっぱり不満もあったけど、少しずつお互いを理解しかけていた。 僕はコミュニケーションが苦手だから、そういうことがあるのはとても良いことだなと思ってる。 ともあれ外国人女性教師には不満なようで。 やっぱり芸は身を助けるというか、ここは新島八重(綾瀬はるか)の武道がきいたねえ。 お互いに理解できないのは、八重とリツ(大後寿々花)もそうか。 困惑する八重だけど、やっぱり共に支え合うパートナーがいるといいねえ。 新島襄(オダギリジョー)はいいパートナーとして立っているようだけど。 さて、陸軍卿に仕官した山川浩(玉山鉄二)はそこそこの階級まで出世したようだけど。 どうやらやはり『戊辰の復讐』として西郷軍と戦い、会津を滅ぼした西郷を倒したつもりでいるらしい。 どうなんであろう。 リツは自分の父が、八重の鉄砲にうたれて死亡していると知っており、最初はそれと病気もあってなかなか前向きになれない。 というより結核は当時としては不治の病だったからねえ。 弱るのも当然だけど、八重の叱咤もわかる気がする。 同じ苦しみを味わった関係だからねえ。 (しかし結核は移る可能性が高いから、本当に命がけの看病だわ・・・。) 『私たちのこども』という襄の言葉が重い。 八重はリツに素直に自分の思いを告げる。 薩摩も会津も、お互いに自分たちの思いを告げて闘っていった。 お互いいがみ合う中だけど、理解することもできる。 それが人間なのかもしれない。 そして療養のために故郷にかえるリツ。 男子生徒にとっては印象的だったらしいねえ。 そのなかで、洗礼を受けることになる佐久(風吹ジュン) やっぱり八重がいたから彼女もついていきたいと考えるようになったけど、 僕は・・・ついていかせる人なんているんだろうか。 |
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いよいよ始まる西南戦争。
とは言っても八重(綾瀬はるか)はそれどころではなく、同志社女学校の設立などでてんてこ舞い。 やっぱり心配はしていたようだけどね。 血の気の多い佐川官兵衛(中村獅堂)と山川浩(玉山鉄二)は新政府軍に選別されることに。 以前、「戊辰の復讐」と叫んだ会津藩士がいたというのは以前書いた。 佐川官兵衛が叫んだかもしれない、とも書いたが、新政府軍が勝っても西郷軍が勝っても会津は賊軍の汚名を晴らせないはず。 にもかかわらず会津の一部の人たちは新政府軍に仕官した。 どういう思いで果てていったのか。 一方藤田五郎(降谷建志)も維新の敗者の一人だが、やはり新政府軍の一員として西南戦争に参加。 彼だって新撰組の汚名を晴らせるわけではないとわかっていたはず。 やはり使命感から参戦したのだろうか。 女学校を作った同志社。 その中から有志が出てくるわけね。 家族ぐるみで(山本佐久・風吹ジュン)も舎監を務めたとあるけれど、こうした家族ぐるみの努力が、同志社を今日まで至らせた力だったのかもしれない。 |
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漫画家の中で和月伸宏先生が一番気に行ったこともあって、読み始めたエンバーミング。
人造人間になった者たちが、立ちふさがる敵を倒しながら各々の目的を目指して旅を続けるというストーリー物。 掲載紙が青年誌と言うこともあってか、かなり人死にやグロテスクな表現が多い。 人造人間が体の一部に電極を埋め込まれているのも生々しいというか。 また主人公たちの性格や目標もあって、勧善懲悪ではなく『勧悪懲悪(必殺シリーズがその例)』という形になっているというか。 ![]() 『復讐の聖者』ヒューリー=フラットライナー。 人造人間切り裂きジャックとの戦いの中で『運動神経特化型人造人間』に覚醒するんだけど。 まさに復讐心の塊。 (彼が最強?クライマックスでは彼がカギ?) 自分自身が忌み嫌う人造人間と化し、自分を含めた人造人間を皆殺しにすると誓うあたりは、まさに狂気を孕んだ復讐。(るろうに剣心の雪代縁とは違った復讐者を描きたかったらしい。) 縁とは狂気をはらんだ復讐心を持つという点で共通しているけど、こちらの方が荒々しい。 ![]() 『聖なる身代わり』今作のヒロインで、究極の8隊の7番目『皮膚機能特化型人造人間』エルム=L=レネゲイド ともすれば暗くなりがちなストーリー展開を、持ち前のあほっぷりで盛り上げてくれるムードメーカー的存在。 相棒のアシュヒトとは恋人同士だけど、常に冷静な保護者的存在であるアシュヒトはいいパートナーかも。 『人造人間にかかわるのは悪人か狂人のどちらかだけ』 その名の通り、エルムを人間に戻すためには手段を選ばないファナティシズムを持つアシュヒトは、いずれ躓くと思うけど。 ![]() エルムもヒューリーも、それぞれの目的で究極の8体に立ち向かう。 目的地ポーラールートまで来ているけど、彼らはどうなるか。 悪の力で悪を制する、というのも勧悪懲悪にはよくありがちなパターン。 個人的には僕の心の琴線に触れているんですきなんだけど。 (そう言えば、るろうに剣心も勧悪懲悪のストーリーだよね。 主人公剣心は元人斬りだし、盟友左之助は悪一文字を理念に掲げているし。) 悪の力で悪を制す。(仮面ライダーもそうだよね。) 悪と悪とのぶつかり合いで、最後に何を見るか。 Vorwarz Marche(いざ前進) |
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