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いよいよ源氏が挙兵ということになった。 以仁王の令旨で元気づけられる・・・というわけではないようだ。 頼朝はまだまだためらっている様子。 慎重というべきなんだろうが、義朝の忘れ形見が立ち上がれば、更に反平家の勢力がのしあがるのも事実。 ついに立ち上がるわけだ。
老年期の清盛は本当に白河法皇を思わせる格好。 同時にその悪い点も受け継いでしまったようで、相変わらず仏御前におぼれる日々・・・。 まさに落日をにおわせる雰囲気。 『年寄りの馬鹿ものほど始末に負えないものはない』とは西洋のことわざだけど
そして頼政は、平家への挙兵を考えながらも、清盛に胸の内を明かされたり。 おそらく頼政は平家政権の中での出家も考えたんだろうけど、仲綱が宗盛にひどい目にあわされたり、複雑な心境だったんだろうな。 そして蜂起し、鎮圧される。 以仁王の乱はこうしてあっけなく終わるが・・・その火種はまだまだ消えてはいない。
そして、清盛は貴族の反対を押し切って福原遷都を実行。 まさに周りが見えなくなったワンマン。 それでも天皇へ気を使うあたりは人間味があるというべきか。 「これが面白く生きるということか。」 西行の諫言も入らなくなった清盛は、どういう思いだったか。
武士の世について悩む清盛。 一方で地方の武士は税をとられて干上がる・・・。 武士の国は鎌倉幕府によってつくられていくようだけど、その中で頼朝は源氏の国ではなく、武士の世を描いていくのかな。
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