原作のない今回の大河ドラマ。
激しく、つかみどころのないオープニング曲にもだいぶ慣れてきたけれど。 最近の大河ドラマは緩急の付いたオープニング曲が多いなあ。 (江は違ったか。) 映像は龍馬伝を思わせる演出。 清盛の土臭い恰好も、武芸の拙さも、それがひしひしと伝わってくる。 そして仕官先で、佐藤敬清(のちの西行)というまたもすぐれものと出会う。 西行は 『嘆けとて 月夜は物を 思わする』 の句が個人的には好きなんだけど、 藤木直人がやるとこんなに垢ぬけた色男になっちゃうわけね。 かたや新入りの清盛。 恰好は土臭いうえに無知、和歌のよさも理解できない。 感情の波をドバドバ発する点は、自分にも似てる。 鳥羽上皇には父へのコンプレックスがあり、それに忠盛はつけいる・・という筋書きみたいだが。 かつて権力を握っていた藤原摂関家は面白くなく、 殿上人となった忠盛に嫌がらせをする。 それを指をくわえて見守るしかない清盛。 あれだけの嫌がらせをされても何もしない忠盛に、『王家の犬』と反発する清盛。 そして現れた義朝と大喧嘩。 出世できない者と、 出世したが故に辱めを受ける者 そして、それを指をくわえて見守るしかない者。 人の立場は様々だ。 それにしても殿上の闇討ち。 本当に源為義が小人物に見える。 演じているのがコヒさん(小日向文世)だからね。(佐藤浩市が演じていたらもっとおもしろかったかも。) 忠盛が出世したのはそれなりに理由があったわけね。 実際の為義も、本人と郎党による狼藉が多かった理由で、なかなか仕官できなかったらしい。 犯罪者の隠匿、他の同僚との軋轢、郎党については粗暴な振る舞いが目に付いていたという。 律令体制が崩壊しかけても、貴族はまだ権力を握っていた。 その中に武士が入り込み、異彩を放っていく。 それを清盛はどう見るのか。 |
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明日も会議があるので、あまり長く書けないが、
とりあえず2点だけ記しておく。 橋下徹について 彼がどういうビジョンを考えているのかはまだ分からない。 ただ、『大阪都構想』というワンフレーズが勝利をもたらしたのは確か。 これは郵政選挙や、『カイザー(ドイツ皇帝)を吊るせ!』のワンフレーズで与党が圧勝した第一次大戦後のイギリスに似ているだろう。 ただ、kojitakenさんがいう『新自由主義者で右派』というのは当たっている気がする。 (徹底的な競争を主張しているし、以前君が代を斉唱しない教師は辞職せよとも言っていた。) とにもかくにも、様子見である。 税と社会保障の一体改革について 相続税や所得税の最高税率も上げるようだが、どうやら消費税増税は譲らないつもりらしい。 財政再建だというならやむを得ないが、 『まず制度拡充ありき』という論者もいることを忘れないでほしい。 そして最後に、元日本経済新聞経済部長の池内正人氏の論文を引用して示させて頂きます。 新聞にやってほしいこと:国会議員のスタンス調査 http://allatanys.jp/B001/UGC020005520120123COK00990.html 新聞やテレビはよく世論調査を実施しています。内閣の支持率をはじめ、たとえば「消費増税」「TPP(環太平洋経済連携協定)への参加」など、その時点で浮かび上がった大きな問題を対象に「支持する」「支持しない」「わからない」などの回答を集計して比率を出していますね。 この調査には政治家だけでなく、一般市民も大きな関心を持っています。その影響力は大きく、ときには政権交代の引き金になることさえあるようです。マスコミの調査・報道能力を最大限に活用した企画と言えるでしょう。 その能力を活かして、国会議員一人ひとりの重要な政策に対するスタンスも調査し報道してもらいたいのです。 たとえば現在の時点ならば、消費増税、議員定数の削減、原発の再稼働、TPPへの参加など。問題によって質問の内容は変わるでしょうが、要は個々の議員がその問題に対して「賛成」か「反対」かの姿勢ができるだけ明らかになるように工夫していただきたい。 「判らない」という答えが多くてもいいでしょう。また「無回答」でも構いません。衆参両院の全議員に対して、2つか3つの重要な問題に関して聞いてください。 |
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