朝鮮に渡った秀勝は、風土病で客死。
その悲しみからいまだに抜け出ず、娘の完も手に取ることができない江。 『強く握ったりすれば全身が崩れる。』赤ん坊。 やはり母が拒否するのはわかるものなのだろうか。 何とか立ち直ってもらおうとする初。 しかし京極龍子は天然で、何の解決にもなりやしない。 そこで現れたのはガラシャと淀殿。 ガラシャは性質としての立場よりも、謀反人・明智光秀の娘ということで幽閉される身。 細川忠興は別の側室と仲良くしており・・・という状況で、もはや夫も愛することは出来ず、頼れるのは紙だけだったという。 実際の忠興は玉を大切にしており、たまを幽閉したのは離縁を思いとどまらせるためということらしいけれど。 更に朝鮮出兵中も、秀吉の誘惑に乗らないように何度も手紙を書き送っているとか。 (ただしキリシタンの受洗を聞いた時には激怒して、侍女の鼻をそぎ、さらに玉を脅迫して改宗を迫ったと言われている) とにもかくにも、夫に信頼できない何かがあったのは確かなようだ。 続いて淀殿。 彼女の場合は息子を亡くしているが、その悲しみは妹であってもわからない。 そりゃあそうだ。 実際に経験したことがないのだから。 自身が克服するしかないと諭す淀殿。 やがて秀勝の遺髪と遺言が朝鮮から届き、江は彼の意志を知る・・・。 こういう起承転結がはっきりしているのはいいよね。 「わしは、自分たちのやろうとしていることが、いかにむなしいかを子供たちの付き合いでわかった。 利休さまと江の『みんなが笑って暮らせる世の中』を自分も目指したいと思った。 しかし自分は何を残したのか」 と言い残す。 『みんなが笑って暮らせる世の中』 最近聞いていて、僕は気持ち悪いのだが。 耳障りはいいけど(逆に良すぎて嫌い)、 漠然過ぎるし、そんなの誰だって目指しているって。 ただその方法が皆違うから、ほんのちょっとしたとっかかりだけで、人間は仲たがいし、憎み合うんだ。 そして、秀勝の江と共に一緒に残したただ一つのもの、娘を抱き上げる江。 そして、江と向き合う決意をする。 秀吉はいったん朝鮮から兵を撤退。文禄の役は終結。 そんな折、秀吉の長男、拾、後の秀頼が生まれ、彼に関白を継がせたいという秀吉。 秀次は秀吉が生きている間に関白を継がせたいと推する。(ある意味正しい。) やはり子煩悩になった秀吉がおかしくなり始めてきたことの証だろうか。 淀殿もまた、子煩悩になりかける。 あるいみ、2人はある意味、『殺生』になりかけていたのではなかろうか・・・。 今回のおまけ 青と赤編。 しかし今回のもちょっと長いな。 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8話『俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない』 幕末機関説 いろはにほへと 第8話『仇討(あだうち)本懐なる』 |
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