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賤ヶ岳の戦が始まるものの、城内の浅井三姉妹はどこかのんき。 三姉妹の好きな色を母がいい当て、母と三姉妹は最後の和やかな時間を過ごす。 明から暗への転落というのかねえ…。 それはそれでストーリーとしてはいいのかも。
さて、賤ヶ岳の戦。 史実では、最初は柴田勝家の軍勢が有利だったらしいが、 家康は高みの見物で、秀吉が勝つことを見抜いていたようだ。 秀吉は美濃がえしと呼ばれた機動力で、勝家の軍勢を混乱させ、退却させる。 数の問題に加えて、背景には勝家の人使いの甘さがあった。 腹心の佐久間信盛の命令違反を許したほか、最初は味方の意を表明していた前田利家を戦線離脱させる(理由に諸説あり)など、どうもお人よしが災いした感じが否めない。
北ノ荘城に逃げ、死期を悟った勝家。 お市と三姉妹は逃そうとするものの、お市は城に残る決意をする。
今回のドラマでは、市を側室に迎え入れようとする秀吉に対する無言の抵抗として描かれていたが、史実でも秀吉を毛嫌いしていたあたり、この可能性はある。 ともあれ、残された子供達は辛い思いだろう。 当時女性は12歳で成人とみなされ、結婚できたという話だが。
市は『女の戦は生きること』と言っていたけど、今回は「長政と共に死んだも同じ」ということらしい。 ちょっと強引な気もするが。
北ノ荘の爆発。慟哭する三姉妹。 秀吉に引き取られて、三姉妹の葛藤が始まるみたいだが、どうなるやら。
辞世。
さらぬだに うちぬるほども 夏の世の 別れを誘う 不如帰かな 市
夏の夜の 夢路はかなき 後の名を 雲井にあげよ 山ほととぎす 勝家
市37歳、勝家62歳。
今回のおまけ 吉俣良 - 空から降る一億の星 OST
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