冒頭は勝家と江たちの手芸を見せ合うほほえましいシーンから始まる。
勝家があそこまで手先が器用だったのかどうかは不明だが、とにもかくにも、新しい家族とのざっくばらんな態度をとる勝家に癒される。
ただ、どうも人使いにおいては脇の甘さがあり、それが賤ヶ岳の戦での敗北につながっていくことになるのだが・・・。さて、秀吉は今回はひょうきんに振舞いつつ、腹の底で権謀術数にたけた一面を持つ性格となっている。
自負心が強いのだろう。
ともあれ、『腸の腐った奴』と呼ばれた本多正信が秀吉を批判する義理もないと思うが。
『啼くまで待とう』の家康はひたすらに待機。
さて、妻や娘たちに責め立てられ、なんとか秀吉との戦を避けようとする勝家。
秀吉は『猿蟹合戦』を待ち望み、ひたすら挑発をしかける。
城を奪い取り、三法師を強引に安土に移す。
市に嫌われた理由は数多そうだ。ともあれ、秀吉は見事に勝利し、天下人として君臨する。
勝てば官軍、負ければ賊軍。これが古今東西の人間社会の常なのだろう。市は勝家が必死に耐えているのを理解し、勝家の出陣を容認する。
茶々と初も市の説得で黙る。
かたや約束を破られ、怒って口を利かない江。
そりゃあ子供心に、大人の理由とは言え約束を破られて怒るわな。
それでも、最後は娘として、父を送る。
大人の事情を、江もここで知ることになるだろうか。
『生きている限り大きな仕事ができると思うなら、いつまでも生きなさい。
これがもう死ぬほどの価値があると思うなら、いつでも死になさい。』
吉田松陰の言だが、戦国の武将は皆こういう思いだったのだろうか。ともあれ、まわりはどうだったのだろう。
雪で埋もれていた北の荘、雪どけとともに出陣。
それは、悲劇の前兆でもあった。
P.S. 江の髪形がちょっと変わったね。前髪が抜けて大人になったような・・・。
今回のおまけ工藤静香 [PV]雪・月・花