うちの教授いわく、修論に出せるだけのデータはそろっているが、
投稿論文に出すためにはまだまだデータが必要とのこと。
ともあれ、プラスミドのDNA配列解読から躓く始末。(うまく読めないのよ)
そこで業者に頼むことに・・・。
いろいろと論文案も突き上げを食らい、あれやこれやで疲れてしまった。
時折自分で自分が何をやっているのか分からなくなる。
自分の本当の幸せ、本当の安らぎ、生きがいって何なんだか。神戸の分子生物学会2日目の話である。
ホテルのベッドはやや硬めとはいえ、ぐっすり眠れた。
朝起きると、予報とは打って変わって快晴。


軽く食べてチェックアウトを済まし、
舞子駅へ向かう。



そして昨日と同じ、神戸国際展示場へ向かう。
その近くのボートピアホテルも会場になっているが、ロビーは豪華である。


僕が研究しているのは染色体の構造変化とその異常による細胞の発育性変化(エピジェネティクス)だが、
それはヒトにおいても病気にかかわってくるという。
例えば、自閉症患者には第19染色体が異常に伸びていることが知られているが、
これによって脳細胞のDNAが上手くメチル化されなくなり、機能に異常が起きるという。
ちなみに自閉症は、母親の遺伝子を受け継ぐことで起こると言われてきたが、
父から受け継いでも同じ症状が起きるとか(1つでも遺伝子を持つと発症する)。深めるほど広い、といったところか。
なかなか自分の研究を人にあてはめることはできないが、
ただ、
うまくいけば、染色体の構造を変化させて細胞を死に追いやる薬の開発になるのではないかと、淡い期待を持っているけれど。いろいろと学べたのもいいが、
何より異郷の地を歩むことが出来、何気ない景色をいろいろとることが出来たのが嬉しかった。
感謝である。
今も修論作成や論文案の推敲に追われている。
でも幸い、雪が降って来てくれた。今年初めて。
白くきれいで、心が安らぐ。今回のおまけ森田童子 『蒸留反応』