ぼくは今度の参院選、比例は社民に投票しようと思っている。
というか、さんざ民青の人とも付き合ってきたが、いい加減見切りをつけないといけなくなったようだ。 なぜ共産党が日陰のままか? 名前がいけないのか? ぼくは違うと思う。というかそれは、 「自民党という名前じゃ受けが悪いから、『和魂党』という名前にしよう」 という考えと同レベル。 なぜ共産がだめなのか? それは あまりにも妥協・歩み寄り・調整を知らない からだ。 数は力という言葉がある。 田中角栄の言葉だが、多数決制である以上仲間は多いほうが、自分や党の理念・政策が通りやすいという事。 政治家にとっては、理念や政策のほかにもう一つ、 『仲間集め』が大事なのである。 特に従来と違う政策をやろうとしているのならばなおさら。百人ぐらいは作らないと。 人間は理論だけではついてこないのは世の常。 ときには相手側に歩み寄らないといけない。 もちろん無原則に妥協するのも良くはなくて、粗々の方向性は保存・統一しないといけないんだけど、 人の価値観がそれぞれ(しかも今ほど価値観が多様化している時代はないし)である以上は、多少の意見の違いは目をつぶり、受け入れられる考え方に幅を持たせないと仲間は増やせないと思う。 もちろん、人間も清濁両面あるから、合わせて受け入れる器の大きさがないと。 (最終的にはうまく調整して、党の大雑把な意見は統一するんだけど) このようにして政党を作り、ときには複数の党で共闘・連立するもの。 共産はあまりもこの点で幅がないというか、受け入れる器が小さすぎる。 後期高齢者医療制度にしても、派遣法に関しても、『即時』廃止というのは理想的すぎる。 (ちなみに前者は、2013年の任期満了までに新しい法案を出して、その時に廃止するということで落ち着いた。) 後者は上記の理由で民社国の法案に参加してないし。 これでは存在感が出せんだろう。 共産は社民と連立可能と考える人が2%いただけで、他の党に対しては0%だった。(7月1日、朝日新聞より) という体たらく。 同じ護憲・辺野古移設反対・労働者派遣法抜本改正という意見で一致している社民とですらこれだから、 あまりにも妥協・歩み寄りを知らなすぎる。 あれでは人は集まらず、ずっと日陰のままだろう。 (ちなみに社民の方は、民主と連立できると考えている人が50%とのこと) P.S.ちなみに東京大学教授の御厨貴氏によれば、共産党は 『志位委員長の発信力はあるが、貧困ブームを生かせていない』 そうな。 今回のおまけ 星新一ショートショート 『災難』 |
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