望月亀弥太。
今回、池田屋事件で新撰組の凶刃に倒れた男。
「以蔵も武市先生も逮捕され、収二郎さんは腹を切らされたというに、
自分はここで何をやっている?」というセリフは非常に親しみが持てたりする。
ぼく自身もこの頃、常々思っていますからね。
(献血している時が一番安らげたりする。)
ともあれ、池田屋の後、後悔にまみれながら死んでいくというのが残念。
「後戻りはできんかった・・・。」と後悔しながら死んでいくのではなくて、
「こういう結果になってしまったけど、攘夷のため一働きできそうだったから、悔いはない。」ぐらいは言ってほしかった。
それはそれで亀弥太の生き方、ということにしてほしかったのよ。結局、どういう人生の選択をしようとも、それは自分の責任なんだなあ。人は自分の選択に悔やんだり、悩んだりするけれど、きっちりとぼくも自分の生き方に責任を持っていきたいと思っています。
池田屋事件前後は、弥太郎のナレーションなし。
そのせいで何が起こったのか、ちょっとわかりにくかったりする。
野次馬の話でそれをわからせることでリアリティーを醸し出すというところなんだけど・・・。それにしても沖田総司、修羅場の後に鼻歌歌いながら帰るとは、なんと無邪気な。(それゆえの残酷さか?)
今回のニューフェイス・陸奥陽之助。
のちに『カミソリ陸奥』と呼ばれる外交官・陸奥宗光になるのですが・・・。
このころから異彩を放っているけれど、それゆえに周りの反感を買いそうなタイプやな。
すでに亀弥太から白い目で見られているし。
海軍操練所を出奔した亀弥太を『去る者は追わず』で放っておく皆だけど、龍馬は連れて帰ろうと考える。
でもそれが有難迷惑である人もいるよなあ。
あんがい、心配していろいろと世話を焼くべき時と、『温かい無関心』を装う時のバランスが大事かも。
今回のおまけ森山直太朗 - 生きとし生ける物へ