きっこさんやココロさんに影響され、政談をたまに語ることにした僕。
ともあれ、あまり好きでなかったりする。 責任のない世界の、責任のない言論なんてたかが知れているし。 とりあえず、一月に一回、それ以上はダメということにした。 かつて、『年寄りも孫も一緒に、楽しく暮らせる世の中』を目標にして、新潟から上京した政治家がいた。 彼は総理大臣に就任する直前、そんな世の中を目指すために、自らの主張を出版した。 その名は、『日本列島改造論』。 彼の派閥から出てきた者たちも多い、今の鳩山政権。 少しずつ支持率は下がってきているようである。 もっともその理由を探せばきりがない。 法案の強行採決(野党も悪いが)、官房機密費、普天間基地問題の優柔不断等々。 そのなかで、賛否両論なのが事業仕分け。 『予算が身近になった』『官僚の天下り先がどんどんあばかれた』という一方、 『科学技術研究の予算まで削られていいのか』『拙速すぎる。ただのパフォーマンス』という声もある。 これで浮いた資金は、もちろん公約実行のために使われるのだろうが。 事業仕分けは政権交代したからこそできる荒業だろう。 官僚や支持母体との癒着がひどくなった自民政権だったら、これはできなかったはず。 それに情報公開も、しがらみが少ないからこそできるもの。 人間は一つの環境に長くいると、その環境が当たり前のように思えてくる。 既得権を既得権と思わなくなる。 だからそれを奪われないように必死に抵抗するのだ。 だから、『総論賛成、各論反対』ということになる。 この場合、理論と力で押すことも大事だと思える。 しかしながら、問題は仕分けする中身。 仕分けする場所、削減する場所を間違えると、とんでもないことになる。 科学技術の予算まで削ったのは大きなマイナスだと思うし、漢方薬もねえ。 (漢方薬は保険を適応していても高いけど。) 加えて、『思いやり予算』など、踏み込みの甘いところも大きかった。 拙速さ、仕分けする中身など、様々な問題はあるが、事業仕分けそのものはこれからも続けた方がいいと思う。もちろん情報は全面的に公開して。 問題点は常にフィードバックを繰り返し、直していくしかない。 (もちろん今回の事業仕分けも、様々な意見を聞いて手直しした方がいいと思う。) 少なくとも、0か100かの評価ではいけないだろう。 (なにしろ、赤字国債発行もダメ、消費税増税もバツ、たばこ増税も期待できないという中で公約を実行していくわけで・・・。) それがだめなら、利害を秤にかけて、事業仕分けの良しあしを一人一人が考えていくしかない。 一つ引っかかるのが、鳩山政権を離れた支持率が、第三極の政党に流れ込まないということ。 共産党もみんなの党も支持率をちょっと減らしている。 日本共産党は党員が結構増えているみたい。 ただ僕に言わせると、まじめだけど幅がない。 民社国が野党だった時、製造業への派遣を3年後に禁止する法案を提出しているが、これに共産党は加わっていない。 理由を民青の人に聞くと「即刻廃止すべきなのに、成立後3年後廃止というのはよくないので参加しなかった」とのこと。 ・・・いや、普通成立してすぐ施行は無理。会社が混乱しますよ。 加えて、百中の百負ける小選挙区に立候補して、野党勢力を分断させてしまったり。 (この前の小選挙区で、僕が共産候補者をけって民主に入れたのは、それがある。) 筋は通すが、今の環境に対してベストな対応が全く出来ていない。 かたやみんなの党。 どうも最近存在感が薄いんだよなあ。 渡辺ヨッシーは『日本最強内閣行革担当大臣』にも指名されているのに・・・。もったいない。 加えて、金融円滑化法案が強行採決されるとき、自公と一緒に休んでしまっているのも良くない。 しっかり反対を出した方が好感を持てる。(ただし、共感できるなら賛成で。) いずれにしても、もうすぐハネムーン期間が終わり、批判や悪評はさらに飛ぶはず。 そして政府の政策、野党の行動はすべて、来年の参院選で是非が出るでしょう。 鳩山内閣の良しあしも。 『世論というのはテレビでも新聞でもない。 選挙なんだ。そんくらいわからんでどうするんだ。(田中角栄)』 ところで、民意が進歩するためには、国民が政治に関心を持ち、理想に向けて声をあげ、運動することが大事。それが『日本国民としての責任』『市民としての責任』というけれど・・・。 それ以前に、人間は学校でも仕事でも家庭でも、責任にもまれて生きているもの。 それから解放されたいと思うのは人情でして・・・。 という事で、おまけ動画を。 今回のおまけ 笑ゥせぇるすまん『ホームレスのすすめ』 これは正直、載せていいのかどうか迷った。 バブル期と今とでは状況が違いすぎるし。 個人的には『責任と、そこからのドロップアウト』というテーマでこの話を見てほしいと思う。 (ちなみにバブル期では、仕事や家庭での責務に耐え切れず、蒸発するサラリーマンが後を絶たなかったという。) |
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きっこさんのブログ石のCMと玉のCM()
を読んでみると、どうもきっこさんは加藤清史郎君が嫌いらしい。 うちの家族は天地人以来、彼を子供店長として気に入っているのになあ。 まあ、それはおいといて。 新聞やテレビはもとより、今ではネットでも情報が飛び交うようになった。 ちなみに、大学に入ってから新聞を複数読むことは、今も続けている。 ただ惜しむらくは、研究室近くの図書館に産経新聞がないことなんですがね。 どうしても時間がないときは、実験の合間にネットで『あらたにす』を開き、朝日や読売の社説を読むようにしている。 便利な世の中になったものである。 これだけネットなどで星の数ほど情報が飛び交っても、僕はテレビや新聞からの情報を信頼している。 どちらかといえば新聞だけれど。 ネットの情報はデマも多いし、便所の落書きだとすぐ分かる情報も多すぎる。 ところで、去年のリーマン・ショック直前、アメリカ経済は右肩上がりだという人が多かったという。 とある経済セミナーにおいては、こんなことがあったんだとか。 『これから先、アメリカ経済はさらに発展していく』という公演の時に、聴衆は拍手喝さいを送る一方、 『必ずリーマンショックが起き、経済は破綻する』という公演のときには聴衆は真面目に聞いていなかった。 僕は『聞かなかった』のではなく『聞けなかった』のだと思う。 誰も破たんが起こるなんて思いたくないものだし。 たとえその予兆が散らばっていたとしても。 人間は自分にとって都合のいい情報をよく覚えている一方、 都合の悪い情報は割引いて見る。 つまるところ、自分自身を欺き、偏った情報の取捨選択をするのである。 これを解決するためには、やはり情報をなるべく多く取り入れ、様々な意見を知った上で自分なりに判断するしかない気がする。 (ただし、ネットでは過激な意見も多いので却下した方がいい) たとえば、複数新聞を読んでみるとか、テレビだったら討論番組を聞いてみるとか・・・・。 (ちなみに石破茂氏は、産経系の『正論』等を進めているものの、日本共産党の機関紙『前衛』『赤旗』までしっかりと読み、時には岩波系の『世界』にも論文を載せている。 このやり方は賢明かもしれない。) 『情報化社会も、ひょっとしたらタヌキに化かされているだけの世界かもしれませんよ。 オーッホッホッホ・・・。』 笑ゥせぇるすまんでこんなモノローグが流れていたけれど、 人にはもちろん、自分の中にもタヌキが潜んでいることを自覚したほうがいいよね。 ある意味、自分のタヌキがいちばんしつこいかもしれないし。 今回のおまけ 星新一ショートショート『宣伝の時代』 |
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