三成は実直でマジメだけど、あまりにずばずば物を言う性格が
好かれないんだろうね。
上田衆からもあっという間に嫌われたし。
もともと上田衆は加藤清正や福島正則のように、命がけの武功で
たたきあがった人間だから、三成のようなそろばん勘定だけでのしあがった人間は好きではないだろうし。
後の徳川幕府は、武功あるものには領地を、官僚的能力がうまい人間には
高い役職を与えて、両者の信賞必罰のバランスを摂ったようだけど、
それが3世紀の平和につながっていったんだろう。
それでも必死に両者の中をとりなす小国実頼が随分すごいというか。
兼続の弟と言う肩書きで入りながら、随分成長したもんだなあ。
しかしそういう性格を、『性分』と言い切る三成も面白いわ。
僕を見ているような感じ。
なぜかそういう人間に惹かれる自分も、我ながら面白い。
秀吉、あれだけべらべらべらべらしゃべるから、疲れて当然だろうな。
足軽から上がっただけあって、自分をいい意味で低める
名手なんだろうけれど。
そういう意味では兼続と秀吉は、馬鹿を演じることが出来るから、
ある意味大物と見ていいかも。
秀吉は歳をとるに連れ、そうでもなくなっちゃうんだけどね・・・。
今回のおまけ
越後与板橘太鼓 春の章