急いで春日山城に引き返す上杉。
なんだけど、森長可の軍勢が引き返したあと、それを追い討ちし、なおかつ春日山城に戻ってのんびりする景勝・兼続主従はどうかと・・・。
急いで魚津城に引き返おすとしたけれど、陥落まで間に合わなかった、とすればよかったのに。
信長の熾烈なやり方に耐え切れず、謀反を起こす光秀。
多分このドラマだと、恨み、あるいは恐怖から反乱を起こしたんだろうけれど。
「どうせ死ぬなら反乱してしまえ。」といったところだろうか。
ともあれ、この金柑頭は不器用。
人の心はつかめず、秀吉に敗北する体たらく。
最後の言葉
「天よ、我を見放したか・・・。」
というのは、悔しさがよく出ててよかったなあ。
初音。
よく武将の首を締め上げるだけの力があるなあ。
火事場の馬鹿力、といったところだろうけれど。
信長の見果てぬ夢は“天下平定”の夢だろうけれど。
それを見るため、今度は秀吉につくわけだな。
さて、天下布武の夢を成し遂げられぬまま、炎の中に消えて行く信長。
死ぬる今わの際に謙信の幽霊と会う、という設定も賛否両論だろうな。
謙信の
『天の時、地の利、人の和。お前は人の心をつかむことが出来なかった。』という言葉に対して。
『奇麗事だけでは世の中はおさまらぬ。わしは誰も信じぬ。』というセリフは、二人の根本的な違いだろうな。
今の上杉は信長のやり方に傾いているような感じだが。
義を中心に生きてきた謙信と、自らの目的のため、人の心を踏みにじることもした信長。(寺を焼き討ちにし、僧俗男女を皆殺しにしたし。)
たぶん天下を取るには、義も合理性も両方必要なんだけれど。
人間は勝ち馬につきたがってるんだけれども、義士が必ずいるというロマンを持つ。
そのために人は、大義名分を掲げ、なおかつさまざまな知略を使って勝とうとするわけだ。
天地人の言葉の意味と、歴史の事実を掛け合わせると、天の時・地の利・人の和を兼ね備えた人物は徳川家康と言うことになるんだろう。
そしてそれは正しいんだろうな。
不如帰が鳴くまで辛抱し、天の時をつかみ、京都ではなく江戸に幕府を開くことで地の利をとり、
『武功があるものには領地、有能なものには職務、家柄がよいものには高い位』という適材適所の人事をしたことで、人の和をもたらした。
それに対して上杉は、どんな天地人をつかむのかが気になるところなり。
今回のおまけ天地人 山本圭&葛山信吾インタビュー