御舘の乱が終わり、一段落ついた天地人。
菊姫が景勝の妻としてやってきます。
さて、ニューフェイス・徳川家康。最初に登場した限りでは、かなりうつけっぽい描かれ方だが・・・。
ああ見えて何を考えているかがわからない、となると家康らしいかも。
それでこそ直江兼続の最大のライバルと言うもの。
演じる松方弘樹も、案外似合っていますね。
西田敏行には及ばないけれど。(あの人が一番はまり役。功名が辻で演じてた。)
しかし菊姫の『武田を守って』というセリフに対して、「約束できない」という景勝っていったい。
方便でもいいから、守ってやると言えばいいに。そのあたりに景勝の不器用さが伺えるなあ。
まあ、それをうまくフォローしているのが直江兼続なんだけどね。
今回の彼の行動はいかにもナンバー2らしい。
閉じこもる菊姫の心を開かせるという、つまらないことを嬉々とやってのけてる。
花に例えるあたりは何だかクサイが。
そんな兼続を家老にまで出世させる景勝。
若いのに家老とは・・・妬みや嫉みを抱く人が出てきてもおかしくないだろうな。
当然、不満を持つ人たちが出てきて、その人たちによって直江信綱は殺される羽目に・・・。
信綱も兼続を「殿に取り入り、ずるがしこく立ち回る奴」と、好きではなかったようだけど、これは妻のお船が、自分よりも兼続を大切にしていたと言うこともあるんだろうな。
けれど信綱は、「彼のおかげで御館の乱がおさまったのだから、嫌いだが天晴れ」と思えたからこそ、「上杉を頼む」と言えたんだと思う。
この
「敵ながら天晴れ」「嫌いだが天晴れ」と思えるかどうか、嫉妬心を出さないかどうかが、大人物と小人物の最大の差だろうな。カエサルもみんなに(ブルータスも含む)嫉妬されたからこそ暗殺されたと言うし。
キリストも、律法学者や祭司長たちのねたみを買って十字架につけられた。古今東西、嫉妬による悲劇と言うのはあとを絶たないけれどね。
渡部昇一が言うには
『嫉妬心は一流の僧侶でも克服できなかったこと』らしいけれど。
今回のおまけ天地人がやってきた