いやはや、“転”に差し掛かった御舘の乱。
直江兼続が高坂弾正と結んだ同盟が反故となり、再び武田軍は景勝方を攻めるのでありますが・・・・。
何かちぐはぐさが目立ったような感じ。
しかし景勝・上田衆は一直線と言うか単細胞と言うか・・・。
数で不利、連戦連敗するとみるや、
すぐに玉砕を叫ぶ・・・。まあ、負けっぷりとしてはいいのかもしれないけど、他に方法があるだろう・・・。
桑取の人に頼んで(日和見だから味方するかはわからないが)兵糧を確保しつつ、籠城線で耐え抜くとか。冬になれば越後・甲斐は雪で埋もれ、北条・武田は行動できず、撤退することになる。
それを山の上から確認した上で一気に景虎方に反撃すればいい。
実際の御舘の乱でも、これによって戦力を逆転させているわけだし。
景勝も景勝なら、兼続も兼続。
高坂弾正が病死したと聞くや、今度は大金を利用して武田と和睦しようとする兼続。
でもそれは桑取の時と矛盾しているような・・・。
『金ではなく義で動け』と桑取の人には言ったのに、武田には金で和睦・・・・。
悪く言えば発言が一貫しない、よく言えば合理主義者,といったところかな。
そういう意味では、
兼続の義は信長の義に傾いてきているような気がする。自分ではそういう意識がなくても、結局義を
『目的達成のための建前』としてしか利用していない。
勿論それは
『景勝のため、上杉のため、この乱を起こした落とし前をつけるため』という思考が働いているんだけれどもね。
父親の説得でようやく家臣たちも納得したんだけど、何だか納得がいかんなあ。
しかし信長と初音は妙な形での登場が多いな。
今回は安土城の天守閣の屋根の上での会話。
演出だろうけれど、
『2人とも屋根から落ちて頓死』となったらお笑いだぞ。
日本国内のみならず外を見る信長の視野の広さには感心なんだけどねえ。
皆々時分の領地だ隣の大名だと言っている時代では、まさに異端児。
さて、武田勝頼。
上杉に黄金を贈られ、妹をすぐさま上杉に政略結婚させるあたりは短絡的というか・・・。
別に上杉には
『金だけ取って、はいおしまい。』でもよかったのに。
勝ち馬は信長なんだし、もらった金を利用してそっちの方に政略結婚させてもよかったのでは?謝罪、和睦の意味でも。
もっともどっちにしてもこの和睦、不評だったみたいだけどね。
無情やな 国を寂滅(じゃくめつ) することは 越後の金の 諸行なりけり(落首)ともあれ、いよいよ御舘の乱も終幕へ
去り行く景虎と華姫は何を見るのか?
今回のおまけ角田信朗 //よっしゃあ漢唄
花の慶次では景勝も兼続も出てくるけど、
なんでみんなケンシ○ウのような顔なのやら。