遺伝子の変異によって起きる病気に、次の2つがあります。
ワーナー症候群 ブルーム症候群 前者は『早期老化症』の1つ。 30歳前後から、一般の人と比べて倍の速さで老化が進む。 後者は紫外線に弱くなる病気。 紫外線に当たると皮膚が赤くなり、肺の病気や糖尿病にかかりやすくなる病気です。 この2つの症状は、どちらも遺伝子の変異によって『DNAヘリカーゼ』と言う酵素がうまく作れなくなることによります。 DNAヘリカーゼはDNAの二重螺旋を解く酵素です。 細胞分裂をするとき、一本のDNAも2本にする必要があるのですが、まず最初にDNAの二重螺旋が解かれないといけません。 DNAヘリカーゼはその時に働きます。 すこし話を飛ばします。 細胞が分裂出来る回数は決まっていて、その指標になるのがDNAの両端にある『テロメア』という部分。 テロメアにはDNA同士がくっつかないようにする特殊なたんぱく質がついているのですが、細胞分裂のたびに短くなります。 そして、ブルーム症候群とウェルナー症候群で働かなくなるDNAヘリカーゼは、そのたんぱく質に働くと言われています。(^^) |
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