『 八犬伝 』 を知っていますか?
滝沢馬琴が書いた長編小説で、里見家(千葉を支配する大名)の姫が犬と結ばれて「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」 の、8つの玉を生み、それを持つことになった8人の若者が里見家を立て直すという物語。 悪を懲らしめ、良いことを勧めようという 『勧善懲悪』 をテーマにしたものです。 ベストセラーとなり、歴史の教科書にも載るほどになりました。 昨日のブログのP.S.に 『就職セミナーに行った帰りに本屋で八犬伝を読んだ』 と書きましたが、最近、僕は八犬伝に夢中になっています。 去年から興味を持ったのですが、今年の正月の新春ドラマ スペシャル『 里見八犬伝(タッキー(滝沢秀明)主演)』によるものではないのです。 ![]() 実は八犬伝との付き合いはもっと幼少にさかのぼります。 最初に八犬伝について知ったのは小学1年か2年の時。 とあるチャンネルで、アニメ『THE 八犬伝』を見たのです。しかし、断片的にストーリーが挿入されていたり、現実だか夢だかわからないような演出だったりで、何が何やらさっぱりわからず、当時小学生だった僕は、全然興味がわきませんでした。 原作のストーリーをはじめて知ったのは、中学生になってから。 図書室に『コミック版 南総里見八犬伝 上巻』があり、気になって読んでみました。 天守閣の屋根で戦ったり、不思議な術を使う人物が現れたりと、結構面白く、気がついたらのめりこんでいました。 ところが、図書館に上巻しかなかったため、話が中途半端なところで終わってしまい、そのうち忘れてしまいました。 で、八犬伝への興味を決定的にしたのが、タッキー主演のドラマだったと言うわけです。 なぜ僕が八犬伝に魅力を感じたのか? 1つには、原作の文体。 五・七・五の文章が続いていく文章で、非常にリズミカルで読みやすいのです。 母の実家が千葉県南房総だと言うのも、僕が八犬伝に興味を持った理由のひとつ。 これを機会に、戦国時代の千葉の歴史を知ろうと思いました。 そして、これが1番の理由。 勧善懲悪の物語と言うと、戦隊ヒーローや水戸黄門のように、登場人物が善玉、悪玉に分かれていて、現実的でないと思ってしまうのですが、八犬伝の人物、特に悪玉は、非常にリアルなのです。 特に、欲に負けやすいという点で。 例えば、目先の金に目がくらんで、結局は損をしてしまったり、更なる出世を望んで身の破滅を招いたり。 (ドラマでは泉ピン子が演じた悪女とか。はまり役でした(^_^;)) 八犬伝は非常に奥の深い物語です。 今のところ僕は、『白龍亭』などの八犬伝ファンサイトで情報を集めたり、本屋で立ち読みする程度しかしていないのですが、そのうちじっくり読んでいこうと思います。 |
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