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龍の魂 ~龍馬伝・龍の魂~
『世の人は 我を何とも 言わば言え 我が成す事は 我のみぞ知る』
龍馬、16歳の時の句と言われている。

オープニングのない最終回。
今回の冒頭は、龍馬が先に鬼籍に入った懐かしい仲間に会うことから始まる。
弥太郎は土佐の役人に龍馬との面会を求めるが、鼻であしらわれる。
土佐の人間にとっても、下士の分際で容堂に意見する龍馬が目障りだったんだろう。

その夢から覚めて、龍馬は弥太郎に会う。
ドラマの中では今生の別れ。
最後の警告として、
「龍馬、人がみんなぁ自分のように、新しい世の中を望んじゅう思うたら大間違いぜよ。口ではどう言うとったちいざ扉が開いたら、戸惑い、怖気づく者は山のようにおるがじゃき。」
まさにその通りだと思う。

人は急激な変化を望む時は強く望むが、いざ変わって環境ががらりと変わると怯懦し、元凶の相手を怨む。
まして日本人は急な変化を特に嫌う民族。
『出る釘は打たれる』という言葉もある。

京の町。新撰組も見廻組も、職にあぶれてどうしたらよいのかわからなかった。
実際にはこののち、戊辰戦争で旧幕府側として最後まで戦うのだが・・。
いつの時代も、『総論賛成、各論反対』は変わらないのかもしれない。

龍馬のボディーガードであった藤吉は、暗殺犯を知りあいと思って龍馬に取り次ごうとしたところ、後ろから一刀で斬り倒され、この日風邪をこじらせていた龍馬も、ピストルを刀ではじかれ、額への一刀で致命傷を負った。
龍馬はその場で絶命。中岡も深手を負わされ、2日後に亡くなっている。
暗殺人が『こなくそ!(松山弁で「こん畜生」)』と叫んだと証言したのは中岡であった。
一時期は新撰組の原田左之助といわれ、陸奥陽之助もこののちに新撰組屯所を襲撃した。
戊辰戦争の時、土佐の者たちはみな新撰組を憎んでいたというが・・・。

この後日譚。
龍馬暗殺の実行犯として、幕府見廻組の今井信郎が逮捕されるが、わずかな期間で釈放。
そこには、西郷隆盛の裏工作があったとされる。
また、大政奉還の時に龍馬に協力した永井尚志の名もあった

中岡慎太郎ですら暗殺の手引きをしたといわれている、龍馬暗殺。
裏を返せば、晩年の龍馬はそれだけ、四面楚歌になっていたということだろう。

すべてを知った弥太郎。嫌いと言いながら雨の中、泣き出した時の思いはどんなものだったか。
弥太郎にとっては、龍馬が嫌いであるのと同時に、自分の理想像であったのかもしれない。

弥太郎はこの18年後になくなる。
笑って死ねる人生とは、まさに一片の悔いもなく。
僕もこのように生き、死にたいと思っている。

二人の英傑が駆け抜けた幕末。
彼らが残したものは大きい。
何からそれが生まれたのか。
おそらくは向上心と突破力、そして何より熱さなのではなかろうか。

日本のことを考えるにしても、自分のことを考えるにしても。

激情家と自分を自称するようになってから半年か。
激情の奴隷である僕はそこから何を生み出せるのかは、まだわからない。
でも、短くても太く、そして悔いのない人生を送りたいと思っている。
様々なことに手を出しながら。


天に意思がある。
としか、この若者の場合、おもえない。
天が、この国の歴史の混乱を収捨するためにこの若者を地上に下し、その使命が終わった時惜しげもなく天へ召しかえした。
この夜、京の天は雨気が満ち、星がない。
しかし、時代は旋回している。若者はその歴史の扉をその手で押し、そして未来へ押し開けた。
司馬遼太郎著『竜馬がゆく』




今回のおまけ
青と赤編です
らき☆すた 第6話 『夏の定番』

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神八剣伝(しん はっけんでん) 第6話『ギョウ、コウを襲う』
ギョウの声を当てている西村朋紘氏は、『THE 八犬伝』で犬飼現八の声もあてています。
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【 2010/11/29 23:33 】

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新しい夜明け、か・・・・? ~龍馬伝・大政奉還~
冒頭は『ええじゃないか』の騒ぎで始まる。
この踊りは政治的な運動としてよりは、踊るのが楽しいのと集団心理が連なって起きたもと言われているけれど。
いずれにしても当時の民衆に、馬鹿騒ぎしたい思いがあったのも確か。

記録によれば、男性が女装し、女性が男装したという話だが・・・。
まあ、ドラマとしてはクライマックスにこの大規模な踊りを持ってきたので、良しとしよう。

大政奉還を持ちかけられて幕閣内でも大騒ぎ。
幕府をなくすか、決戦するか。
実際には沈毅な慶喜は、大政奉還した方がいいと考えていたんだけどね。
律令体制がまんま残っていたたとはいえ、南北朝以降、朝廷は政権を担当していなかった。
急に明け渡されても朝廷が混乱するだけで、自分がきっと実権を握れると考えていたはずだ。

一方薩長は、この頃自分たちが実権を握ろうと考えていて、倒幕の密勅と王政復古の大号令の準備にあったようだ。
まあ、どちらもうろちょろ動き回る龍馬は目障りだっただろうが。

坂本龍馬は幕府高官・永井尚志に直談判する。
(新撰組に守られる石橋蓮司・・・考えてみると仮面ライダーのメンツが多いなあ。石橋もディケイドに出てたし)
なんとしても大政奉還を通すように。

さて岩崎弥太郎は海援隊の人に『何故金集めをするのか?』と聞かれ『日本一の大金持ちになる』と答える弥太郎。
方や海援隊の面々は、『龍馬に動いてもらい、日本を変えるため』
ここは龍馬と弥太郎の決定的な違いだろうな。
世の中を憎み、それを変えようとする龍馬と、自分以外のすべてを憎み、自分ひとりで頂点に立とうとする弥太郎。
弥太郎の方がハングリー精神がある、と僕は取れるが・・・どっちも同じか。

さて、みなみな慶喜が『大政奉還破棄』と思いこんで戦の準備をする。
が、弥太郎だけ受理すると考え、武器をすべてうっぱらう決意をする。
このあたりは勘の鋭さだろうな。やはり商人としての才覚はある。

だけに、受理した時のほかの人々はどう思ったか。
幕府がなくなり、職にあぶれることになった幕府高官。
武力による旧体制一掃をもくろんだ薩長と中岡慎太郎。
大きな飯の食い上げになった弥太郎・グラバーら死の商人たち。
その他既得権を失ったものたちが、みなみな心の底からガッカリし、そして龍馬を憎んだはずだ。
みなみな龍馬が目障りになっていたはずだ。

『議論のいい方が善人とは決まらない。やり込められる方が悪人とは限らない。』
『金や威力や理屈で人間の心が買えるものなら、高利貸しでも巡査でも大学教授でも一番人に好かれなくてはならない。』

このくだりをとある小説で読んだことがある。
そして
『人間は好き嫌いで働くものだ。論法で働くものじゃない』とも
人間は理屈では動かず、結局は損得と感情で動く。
皆々から恨みを買うことになり、龍馬が暗殺される運命はきまったと言っていい。

今回のおまけ
青と赤編

らき☆すた 第5話 『名射手』


神八剣伝(しん はっけんでん) 第5話 『コウ、逮捕される』

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【 2010/11/21 23:41 】

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下士の直訴 ~龍馬伝・土佐の大勝負~
大政奉還を実現するためには山内容堂が幕府に対して進言する必要があった。
後藤象二郎とのコネを利用して山内容堂に大政奉還を進言する龍馬。

無血革命を成功させるため、容堂の力が必要と説いた龍馬。
級友を殺した憎しみはあるが、母の‘憎しみからは何も生まれない’という遺言をかみしめたと説く龍馬。
むろん彼の気迫に押されたことは言えるだろう。

ともあれ、『幕府も藩もなく、あとは日本人のうち志あるものが日本を作る』という龍馬の構想を聞いて、いかなる気持であっただろうか。
『酔えば勤皇、醒めれば佐幕』と揶揄された容堂。
大殿としての地位を失う恐れもあっただろうし、下士の分際で自分に進言してきた龍馬に対する嫌悪感もあったはず。

にもかかわらず、大政奉還の文を書くに踏み切った理由は、やはり大殿としての自覚と、幕府に対する恨みがあったからだろうか。むろん、己の命も危険にさらされること、家が取りつぶしになる恐れはある思いはあったはず。
この時の容堂の気持ちは正直、僕は全く読めない。
人間これ複雑なるものが故の行動である。

僕らは永遠に、容堂の思いを読むことはできないのではあるまいか。

おそらく、容堂自身、下士の分際で自分に意見を言ってきた龍馬に対する嫌悪感はあったはずだ。
『大殿さまはわしの味方』と姉・乙女に豪語した龍馬だが、いかなるものであったか。

「龍馬の周りは敵ばかり」と言いきった乙女は見事であるし、この論は正論であったろうと思う。

実際には、容堂はこののち悠々自適の生活を送り、1872年、46歳の生涯を全うしている。
維新後は酒と女と作詩に明け暮れた豪勢な生活を送っていたこと、酔っていたときに『半平太、許せ』とつぶやいていたのは、下士の分際で自分に意見した龍馬のことや、世の中の急激な変化についていけなかったからだろうか。
『鯨海酔候』と自称した容堂には、そういう繊細さもあったのかも。


方や甥の後藤象二郎は、自由民権運動にも参加し、1897年に59歳の生涯を閉じる。
ただ、維新後になってからはしばしば政府の買収に応じていたという話であるが、どんなものであろう。
叔父甥そろって、その心理を読むことはできない。

とにもかくにも、龍馬暗殺まであと40日、最終回まであと2話・・・。

P.S. ごめん、何かこの物語の龍馬、どうしても好きになれなくて、敵役(岩崎弥太郎を含む)の方に感情移入してしまう。
やはり完璧すぎてどうも親しみがわかない。

その弥太郎は、夜な夜なビジネスの本をひそかに読み、藩の中の同志をを次々と集めていく。
やはり身分にこだわらず、実力で人を見る人間はほかにもいたんだ。
良かったじゃん、弥太郎。

今回のおまけ
またしても『青と赤編』。

らき☆すた 第4話『やる気の問題』


神八剣伝(しん はっけんでん) 第4話『コウ、運命を知る』


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【 2010/11/15 01:40 】

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平清盛を松山ケンイチが・・・。
再来年の大河ドラマ・平清盛を演じるのは松山ケンイチになったとか。
イマイチ想像できないけど、演技力は確かだろうな。

今回のおまけ
おしゃべり人物伝 平清盛 燃えつきた男の伝説 1/3

大河ドラマバトン

Q1 大河ドラマはどのくらい観ていますか?
A1 毎週見ますねえ
Q2 あなたが大河ドラマを観る目的は何ですか?(歴史好き、キャスト目当て、習慣になっている、など)
A2 歴史好きだからだね。 キャストは二の次。
Q3 これまでで1番好きな大河ドラマは?
A3 そうだなあ、『新撰組!』かな。
Q4 その大河ドラマで1番好きだったシーンはどこですか?
A4 山南の切腹。 久々に泣いた。
Q5 では、これは許せなかったという大河ドラマはありましたか?
A5 特にないかな
Q6 亡くなってしまい1番悲しかった人物は誰ですか?
A6 山南総長と徳川家定。 堺雅人は本当に演技が上手い
Q7 これまでで最も印象的だった男性(脇役も含む)は誰ですか?
A7 岩崎弥太郎。 ここまで魅力的に描かれるとは・・。
Q8 では、最も印象的だった女性は誰ですか?
A8 篤姫と和宮
Q9 1番印象的だった子役は誰ですか?
A9 加藤清四郎
Q10 大河ドラマについて何か不満点はありますか?
A10 最近は敵役に深みがなくなってきたところかな。 彼等なりの『正義』を見せてほしい。
Q11 殺陣・合戦シーンは好きですか?
A11 まあまあ
Q12 1番好きだったオープニングはどれですか?
A12 龍馬伝のです
Q13 史実の脚色・人物の美化について、仕方がないと思いますか。それとも史実通りにしてほしいと思いますか。
A13 ある程度は仕方ないけど、やっぱり人間くさく描いてほしい
Q14 次の大河ドラマはどの人物についてやってほしいですか?
A14 現代史をやってほしい。 田中角栄とか。
Q15 上の人物について、希望のキャスティングはありますか?
A15 内藤剛志主演希望。 顔も似ているし。
Q16 あなたが大河ドラマに期待するものはなんですか?
A16 歴史人物の我力のぶつかり合い。 裏を返せば、エゴとエゴの。
Q17 質問は以上です。ありがとうございました。
A17 乱子さんをはじめとする常連さんにも見てほしい。大河ドラマ。
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【 2010/11/12 00:41 】

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ローマの休日、ではなくて・・・ ~龍馬伝・龍馬の休日~
坂本龍馬、その妻龍。
最後の休息を取ることに。

既に龍は龍馬が辻斬りに合う悪夢を見て、朝帰りしてきた龍馬に対して平手打ち。
まあわかるわ、それほど心配していたということだろうから。
すでに龍馬はこのころ、大久保からも木戸からも目をつけられ始めていた。
平和を第一とし、幕府と妥協しても平和裏に大政奉還をおこなおうとする龍馬。
武力討幕によって、旧体制を徹底的に一掃しようとする薩長。
この頃から両者の考えには大きな差が出来始めていた。
人によって正義はそれぞれ。
それに人間は自分の利益を正義と信じやすい。
そして、人の評判を気にする割に、嫉妬深い。
吉田東洋は敵が多かったがために暗殺されたが、龍馬も同じ轍を踏んだと言っても過言ではあるまい。


さて、お龍と龍馬は海で子供と戯れたり、のんびりと一日を過ごす。
本当は龍は龍馬と一緒に痛かったし、これ以上政治に関わってほしくなかったんじゃなかろうか。
一緒に土佐に行って、龍馬の家族にあって、親戚一同で仲良く過ごして…。
天涯孤独と言ってもいい龍にとって、普通に暮らせることは何より幸せだったであろう。
だが、龍馬の信念、そして大政奉還にむけてのうねりがそれを許さなかった。


大政奉還に対抗し、岩倉具視に働きかけて倒幕の密勅をもらう薩摩。
来たるべき戦に備えて準備をする弥太郎。
果物をかじりながら物思いにふける『酔えば勤皇、冷めれば佐幕』の容堂。
様々な思いを抱えつつ、龍馬の最後の交渉が始まる。

P.S. 
龍馬は龍と一緒に夜を過ごすと言いながら、宴会騒ぎでいささかの見過ぎ、押っ取り刀で朝帰り。
このドラマ唯一の人間くさい一面。

今回のおまけ
土曜日に実験や誕生日の旅行でごたごたして載せられなかった、『青と赤』シリーズ

らき☆すた 第3話 『いろいろな人たち』
最初はOPテーマが受け付けなかったりしたけど、実際に本編を見ると結構面白いね、らきすた。

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神八剣伝(しん はっけんでん) 第3話 『ノブル、コウを殴る』
反政府のゲリラ部隊として活躍する少女・ノブル。 彼女は両親を死に追いやった政府軍を憎んでいた・・・。


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【 2010/11/07 23:05 】

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